ピザ窯の土台に乗せる天板は、木材で枠を作って、そこにモルタルを流し、中にワイヤーメッシュを入れて作ります。
ピザ窯の土台の上にのせる天板は、ピザ窯の本によると”万年塀”(コンクリートの板で鉄筋コンクリートの柱の間にはめ込んで塀にするもの)をカットして使っていたり、”盆栽棚”と呼ばれるコンクリートの板を使っていたのですが、僕が行ったホームセンターでは取り扱いがなく、やむなく自分でモルタルを流して作ることに。
土台にのせる天板も直接火が当たる部分ではないので、普通のモルタルを使います。
木材で天板用の枠を作る
天板用の木枠は、コンパネと48㎜×24㎜の角材と1×3(ワンバイスリー)というサイズの板を使って作りました。コンパネはコンクリートを流すときに使うコンクリートパネルの略で、一般的なサイズは1800㎜×900㎜で厚さは12㎜です。
作りたい天板の大きさは900㎜×900㎜なのですが、モルタルで900㎜×900㎜の板を作ったら、重すぎて運べなさそうだし、強度的にもどうなのかと思いまして、半分の450㎜×900㎜の板を2枚作ることにしました。
実際、完成した天板は2人でやっと持ち上がるくらいでしたので、分けて良かったです。
イエローコンパネ一枚と、48㎜×24㎜の角材と1×3(ワンバイスリー)の板です。
ホームセンターで角材は900㎜でカットしてもらい、1×3の板は1150㎜でカットしてもらいました。
コンパネは、もっと安いのがあったのですが、イエローコンパネはモルタルが剥がれやすく、焼床の板を作るときに表面がツルッとしていたほうがいいかなと思いイエローコンパネに。
どうして、48㎜×24㎜の角材と1×3(ワンバイスリー)の2種類の木材を使ったのかといいますと、コンパネの横幅が作りたい焼床のサイズ900㎜ドンピシャだからです。上の写真のようにコンパネの横幅目いっぱいのサイズになるので、900㎜にカットした角材を450㎜の幅になるように下から木ねじで止め、その両サイドを1×3の板でコンパネに横から押さえるように、こちらも木ねじで止めて木枠をつくりました。
こんな感じです。
要するに内側が900㎜×450㎜、高さが48㎜になるような枠がふたつ出来ればいいわけです。
焼床のサイズが850㎜以下なら、コンパネの上に角材だけでぐるっと囲めばOKです。
イエローコンパネの残りは焼床の枠を作るときに使います。
このサイズでも、強度が不安だったので、モルタルの中にワイヤーメッシュを入れることにしました。
ワイヤーメッシュはこんなやつです。
ホームセンターでワイヤーメッシュのカットを頼んだら、これを使って勝手に切ってと言われたので、
こんな感じに900㎜×450mmより一回り小さくなるように850㎜×400㎜くらいの感じでアバウトに勝手に切りました。
イエローコンパネ 1520円
24×48×3985㎜角材 350円
ホワイトウッド 1×3 6ft 696円
ワイヤーメッシュ 350円
木材カット代 @30円×4 120円
で、モルタルを練ってこの枠の中に流します。
木枠にモルタルを流す
作った木の枠にモルタルを練って流していきます。実際の作業では、ブロックを積むのより、天板の方が乾くのに時間がかかりそうだったので、先にこの天板作りの作業をしました。
土台作りのところのモルタルを練ると同じようにモルタルを練って、枠に入れます。土台の天板用に使ったモルタルの量は、セメント1袋に砂3袋でちょっと残るくらいでした。
半分の高さ位の量のモルタルを入れたら、角にもしっかり入るようにコテで均して、ワイヤーメッシュを木枠に当たらないように入れます。
上からもモルタルを入れて表面を均します。均したら、木枠をコンコン叩いて、中の空気を抜きます。
もう片方も同じようにしてモルタル、ワイヤーメッシュ、モルタルの順に入れていきます。でコンコンします。
最初に木枠に入れた時にはボソッとした感じのモルタルに見えましたが、均していると含んでいる水分が出てきてテロっとした感じになりました。
これであとは乾くまで放置します。2,3日で乾くみたいですが、一週間くらい置いたほうがよりしっかりと固まるみたいです。
天板を作った日から天気が崩れるようだったので、モルタルの表面が乾いたら雨に濡れないようにブルーシートを掛けておきました。
これで天板の出来上がり!のはず。あとは天板をブロックの上に固定すれば土台は完成!のはず。
ピザ窯土台の天板を木枠から外す
モルタルを流してから2週間以上放置していたピザ窯の土台の天板がこちらです。
まあ、表面はお世辞にもきれいとは言えませんが、こっちは下面になるので良しとしよう。
モルタルが乾くときに水分が抜けてちょっと縮むので、木枠からは剥がれている感じになっていました。
横からとめた木ねじを抜いて、
上下の板を外して
モルタルの板に木片を当ててハンマーでコンコン叩いてずらして外しました。
「コンコン叩いて外しました」って書きましたが、ほんとはコンコンコンコンコンコン、、、、、、、、おりゃおりゃおりゃーーーーー、ふーーーーーーーーんっ、あれっ?コンンコンコンコンンコン、、、、コンコン、ふんぬっっっっっっっっ、とりゃーーーーーーーー!!!
ってな感じで、けっこう抜くの大変でした。まあ、力任せにやり過ぎて、割れちゃっても嫌ですからね。
とりあえず、なんとか抜けました。
ひっくり返してブロックの上に。
モルタルの板自体はこんな感じにたくさんの気泡が入っていました。固まる前に木枠をコンコン叩いて空気抜いたつもりだったのになあ。まあ、この板は直接火が当たるわけじゃないし、中にメッシュも入っているから大丈夫だと思うことにしよう。
同じように、もう片方も抜いて、とりあえずブロックを積んだ上に乗せてみました。いやマジで重かったです。
おお〜、いい感じです。多少隙間があいていますが、ここはモルタルで調整。
モルタルの板をブロックの上に固定する
さて、ブロックを積んだ上にモルタルの板をしっかり水平に固定します。
まず、モルタルを練ります。今回は天板を乗っけるだけなので、必要なモルタルも少量です。
セメント1/6袋と砂半袋(どっちもだいたいです)で練りました。
モルタルを練ると同じようにして練り上げたモルタル。
一旦モルタル板を外して、練ったモルタルを、積んだブロックの上に厚めにのせました。(残ってたブロックの穴にもモルタルを詰め詰め)
その上からモルタルの板を載せて、ブロックを積んだ時と同様に、タオルを当ててハンマーでコンコンあっちこっちを叩きながら、なるべく水平になるように調整します。
うん、なんとなく水平な感じ。
水平を調整したら、目地を目地鏝(めじごて)なんかでならします。
目地コテはこんなヤツです。
しばらく置いて、半乾きくらいになったら、濡らしたスポンジでモルタルをならしながら、余分なモルタルを拭きとって終了です。
やっとピザ窯の土台が完成!!!
万年塀とか盆栽棚とかが近所で手に入らなくて、仕方なくピザ窯の土台の天板をモルタルで作ることになったのですが、「天板を自分で作る」と決めるまでは、面倒くさいなーとか上手くいかなかったらどーしよーとかあれこれ悩んでいました。
結果としては作って良かったです。思い通りのサイズのものになったし、安く済んだと思います。既成品のモルタル(コンクリート?)製品て意外とお値段がします。
土台が完成したので、耐火レンガと耐火コンクリート(アサヒキャスター)で、いよいよピザ窯本体を組んでいきます。いや〜ピザ窯の土台だけでも、けっこうやってやった感あるなー^_^
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つく◯ぽ!自作ピザ窯、自作石窯レポート