ピザ窯の土台は、コンクリートの基礎に穴を開けて、鉄筋を打ち込み、重量ブロックをモルタルで積んで作っていきます。
この上にモルタルで作った天板を乗せて、その上に耐火レンガを積んでピザ窯をこしらえていきます。
土台作りに使っている材料については、こちらで詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
コンクリートに鉄筋を立てる
コンクリートに穴をあける
コンクリートの地面に鉄筋を立てたい。僕が参考にしているピザ窯・パン窯の作り方 の本にも載っていなかったので、どうするのがいいのか自分なりに調べた方法です。
コンクリートの地面に穴を開けて、鉄筋アンカーと呼ばれる鉄筋にアンカー?が付いたものを打ち込みます。
これが鉄筋アンカーです。
ピザ窯の土台作りに必要な材料でも書いていますが、太さ13㎜長さ600㎜の鉄筋アンカーです。重量ブロック1つの縦の幅(高さ)が190㎜なので、3段積むのに調度良い長さの鉄筋アンカーです。
太さ13㎜の鉄筋アンカーを刺すのに必要な穴の径は18㎜です。18㎜の径のドリルで穴を開けていきます。
これを振動ドリルに取り付けて穴を開けていきます。この鉄筋アンカーに必要な穴の深さは60㎜です。なので、ドリルの先っちょから60㎜のところにテープで印をつけておきます。
これでいちいち穴の深さを量る手間が省けます。
土台のブロックを仮置きしました。
幅15cmと12㎝の重量ブロックを使い、両サイドは15cmのブロック(ピンク)で、奥と真ん中は12cmのブロック(オレンジ)です。
ブロックの長さが39cmで、目地を取らないので計算上は、縦も横も39㎝+39㎝+12㎝=90㎝になる予定です。
手前のブロックの横幅が90㎝になるようにメジャーで測ってブロックを調整しました。
鉄筋を打つのは、この丸のところ。
各ブロックに一箇所づつになるようにしました。これで、一応全部のブロックに鉄筋が入っていることになります。
丸印の穴からコンクリートの地面に印を付けます。その辺に落ちていた鉄の杭みたいなのをガンガン打ち付けてコンクリの地面に印をつけました。ま、鉛筆とかでもいいんでしょうけど。
それと、せっかくブロックを仮置きしたので、マスキングテープでブロックの位置に印をつけときました。
振動ドリルで穴を開けていきます。振動ドリルについては、ドライバードリル、インパクトドライバ、振動ドリルの違いって何?を参照してください。
もっとパワーのある工具なら違ったのかもしれませんが、けっこう大変。
最初のうちは力まかせに上から押さえていたのですが、そうすると、ビット(振動ドリルにつけている先っちょのドリル)がすぐ緩んで外れてしまって、力もいるし、ビットも外れるしでなかなかうまくいきません。
途中からは、加減して押し付けるようにして、時間を掛けて削っていくようなイメージでやるとうまくいきました。
開けた穴です。ドリルのテープのところまで開けたので60mm、6㎝の深さです。
この穴の中に、コンクリートの粉塵が入り込んでいるので、周りを掃きながら、ドリルを軽く刺して何度か回して中の粉塵をなるべく取り出しました。
鉄筋アンカーを打ち込む
コンクリートに開けた穴に鉄筋アンカーを打ち込んでいきます。
鉄筋アンカーのアンカー部分を刺して、上からハンマーでゴチンゴチンと入らなくなるまで打っていきます。
穴の角度が真っ直ぐでないと、鉄筋が曲がって斜めになってしまいますが、相当ひどくないかぎり、あんまり気にしなくても大丈夫です。
しっかり鉄筋を打ち込んだあとに、ぐいぐいして、調整できました。一応なんとなく真っ直ぐには調整しておかないと、ブロック2段目、3段目の穴を通らなくなってしまします。
なんとか、無事、鉄筋をコンクリの地面にぶっ刺す事ができました。周りを掃き掃きして、いよいよブロックをモルタルで積んでいきます。
重量ブロックをモルタルで積む
モルタルを練る
ピザ窯の土台のブロックを積むためのモルタルを練ります。モルタルはセメントに砂を混ぜたものを水で練ったものです。
土台自体は高温にならないので、普通のモルタルでブロックを積んでいきます。
モルタルはこのトロ船と呼ばれるプラスチックの箱で練ります。
バケツでも練れますが、ピザ窯位のサイズになると、それなりの量のモルタルを使うので、ある程度の量が練れるトロ舟のようなものが欲しいところではあります。
ちなみにこのトロ舟は80Lのものです。
練るのに使うのは、こんなクワや
大きなスコップや小さなシャベル(ん?関西では逆か)です。先の角ばった”角スコップ”と呼ばれるものもモルタル練るのにやりやすい、と教えてもらいました。
このモルタルを練るのってけっこう大変です。なので、練る道具もあんまりでっかくて重い物より、軽くて取り回しのいいもののほうが体の負担が少なくて済むかと。
砂とセメントです。
砂の袋に書いてありますが、
セメント1袋に、砂3袋、水9Lが基本のようです。この量をいっぺんに練るのは大変だし、どんどん乾いてくると困るので、とりあえずセメント半分で練ります。
セメント半袋と砂1袋半です。
これをまず、水を入れる前にクワやスコップでしっかりと混ぜあわせます。
トロ舟の角のところは小さなシャベルを使って、セメントの粉の残りがないように混ぜます。
しっかり混ぜたら、水を入れていきます。4.5Lなのですが、適当に入れちゃいます。固さを見て少しずつ後で調整します。
これまた、クワ、スコップ、シャベルなんかを使ってしっかり練っていきます。全体に水が行き渡るように、バサバサした感じなら水を足します。
最初はホースにシャワーヘッドをつけたもので全体に水をまわしかけて、あとの調整はジョウロで水を入れました。
トロ舟でモルタルを練るときにトロ舟の片側に木材とかを挟んでちょっと傾けてやると、一方向に水が流れるのでやりやすいです。
下の方から掻き上げて、混ぜるようにして、トロ舟の角もしっかりと混ぜます。
モルタルの練り上がりです。
僕がイメージしていたより、固いというか、ぼそっとした感じ。
水が少ないと接着が悪そうだし、多いとブロックを積んだときに重さですごく沈んでしまいそう、いい感じの水分量にしたいところです。
が、これまた僕がイメージしてたよりは、アバウトな感じでも大丈夫そう。
ブロックを積む
コテで練ったモルタルを置いていきます。コテはこういった道具です。
ピザ窯作りでブロックとレンガを積む用に左の三角のコテを新しく買いました。ブロックゴテと言うそう。ホームセンターで751円の値札がついていたのですが、サビサビだったので、300円でいいよ!とおマケしてくれました。
ブロックゴテ 300円
ブロックの位置を印したマスキングテープにそってモルタルを置いて、
その上にブロックを乗せ、全体を押さえたら
水平と垂直をとります。タオルを当ててハンマーでコンコンしながら、やりました。
水平と垂直をとったら(結構時間がかかりました)、ブロックの穴にモルタルを詰めていきます。
モルタルをれて、シャベルでシャコシャコ突くようにして空気を抜くと結構なモルタルが入っていきます。
今回は鉄筋の入っているところと、ブロック同士のつなぎ目の穴にだけモルタルを詰めていきました。
2段目、3段目も同じようにモルタルをのっけた上にブロックを置いて、水平、垂直をとる、を繰り返します。
写真はないのですが、ブロックを1段のせて水平と垂直をとったら、はみ出たモルタルをコテでとって、少ないところに詰めて濡らしたスポンジで目地を拭いて軽く整えました。
最後の3段目は、上からモルタルの板をのせるので、なるべく接地面を多くするべく全部の穴にモルタルを詰めることにしました。
真ん中の穴4つが残っていますが、練ったモルタルがなくなったので、とりあえずここで終了にしました。
次にモルタルの板を乗っけるときに一緒に埋めることにします。
このブロックを積むのに使ったモルタルの量はセメント1袋半、砂4袋半でした。
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