築30年以上のおうちに住んでいるそーです。先日インターホンがついに鳴らなくなり、交換することにしました。
数年前、草刈り機をブィーーーンとしてた時にインターホンの配線をぶった切ったことがありまして(その後修理はしました)、インターホンが鳴らなくなった原因の1つかもしれません。そんなわけで、インターホンの交換と一緒に外の配線も新しく引き直すことにしました。
インターホンの交換自体よりも、この屋外の配線の引き直しの方が僕的には苦労しました。親機(ピンポンに出るやつ)からインターホン(ピンポンするやつ)までの配線は、低電圧(36V以下)なので電気工事士の資格が必要ありません。なので、自己責任で何でもいいって言えば何でもいいのかこの電線を使うとか、こうやって接続するといった情報がなかなか見つけられませんでした。
ので、自分なりにこの材料を使って、こうやって接続すると決めるまでに結構時間がかかりました。内容としてはかなりピンポイントでニッチなところかもしれませんが、僕と同じようにインターホンの外の配線を引き直そーかなと思っている人の何かしらの参考になれば嬉しいです。
目次
インターホン(ドアホン)の屋外配線を引き直しの動画
実際の作業は動画をみていただけると分かると思います。動画が何かしらのお役に立てたら、いいね!チャンネル登録をしてもらえるととっても嬉しいです〜!
ブログでは動画では書ききれなかったことなどを補足していきたいと思います。
電気工事士の資格がいるのか問題
最初に「電気工事士の資格がいらない」と書いちゃっていますが、これについての補足から。インターホンの取り付け、交換には、電気工事士の資格が必要な場合とそうでない場合があります。
今ついているインターホンの親機(ピンポンに出るやつ)にコンセントプラグがついていて、コンセントに挿す「コード式」であれば、資格がなくても交換、取り付けが基本的にはできます。逆にコンセントプラグがついていなくて、親機の裏側に100Vの電線が直接繋がっている「直結式」は資格がないと工事ができません。
「コード式」で、親機からインターホンまでの配線が低電圧であれば、線をつないだりといったことに資格は必要ありません。
経済産業省の「電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは」にも、こう書かれています。
電気工事士法施行令第1条
④電鈴、インターホーン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器(2次電圧が36ボルト以下のものに限る)の二次側の配線工事
○インターホーンや火災検知器などを設置する際、小型変圧器で降圧された電圧36V以下の配線工事は、電気工事士資格が不要となります。
電気工事士等資格不要の「軽微な工事」とは
つまり、親機とインターホンの間の低電圧の配線には資格はいらないよ、ということです。
インターホンの屋外配線を引き直しの材料とか

これが、元々使われていた地中に埋められていた管とその中を通っていた電線です。30年以上前に取り付けられたものなので、今の材料と同じものではないのかもしれませんし、素人の目で見た感じの判断ではありますが、管は屋内用の管で、電線も屋内用のベルコードっぽいです。
電気工事士の資格のいらない低電圧の配線なので、屋内用の材料でもいいのか?(そもそも屋内用なのか?)の判断がつかず、、、新しい管と電線には、屋外でも使えるっぽい材料を選択しました。
インターホンの屋外配線に使った材料は、全て近所のホームセンターで購入しました。僕は大抵のものをネットで購入するのですが、この材料に関しては、個人でDIYで使うには長さが長かったり数量が多かったりで、ネットで買ったほうがお得!なモノは一つもありませんでした。。。
Amazonや楽天のリンクはものの特長や品番などをチェックするのにご活用ください。
電線
新しく購入したインターホンはパナソニックのVL-SWE210KLで、その説明書には「インターホン用並行2線式ケーブル 単芯線(mm): φ0.65~φ0.9」となっています。

なので、インターホン用として売られていた0.65mmの単芯線が2本通っている電線を購入しました。


同じ売場に「TIVF ベル用コード2×0.8」ってのもあって、多分、取り替える前の外の配線に使われていたのはこれなんじゃないかと思います。ただ、TIVFってのは屋内用なはずなので、、、上のインターホン用を選びました。インターホン用の方も屋外でも使えるよって記述とかを見つけたわけではなく、それぞれ被覆のある線に外装があって2重になっているからこっちのほうが頑丈で外も大丈夫っぽいと思ったからです。
ネットで売っている単位は100mです。僕はホームセンターの測り売りで9mだけ買いました。

PF管

これも元々使われていた管は、おそらく屋内用のものっぽいのですが、埋設にも使えるPF管にしました。上の細い電線が入るだけなので、サイズは14。もっと細くても良さそうですが、14が一番小さいサイズ?

未来工業の「ミラフレキ-SS MFS-14」ってのを購入。ネットでも同じものの取り扱いがあるのですが、50m以上しか見つけられなかった(僕は10mもあれば十分)のと、ホームセンターのほうが安かったのでこれもホームセンターで購入。
14のサイズのPF管をボックスとつなげるコネクターと壁に固定するサドルを買いました。


屋外用パテ

PF管を固定していた古いサドルを力技で外した時にできた穴を埋めるのに使ったのが、屋外用パテです。たくさん使うわけではないので少量の屋外用のパテを選びました。これはホームセンターで取り扱いがなく、Amazonで買いました。
インターホンの配線を接続する

元々の電線のつなぎ方は、2本の電線をねじって合わせて、その上からビニールテープを巻いてありました。色々とネットで調べた所、それでもいいっちゃいいみたいです。
ただ、僕が買った新しいインターホンの説明書には、「2本の電線をねじって結線したあとにはんだ付けをするか、市販の圧着スリーブを使ってつなぐ」と書かれていました。

ので、この「裸圧着スリーブ1.25B型」を使って結線して、

このエーモンの3φの熱収縮チューブを被せて絶縁することにしました。ハンダゴテを買うより安いし、作業も楽そうだし。この収縮チューブは、100円ショップにあるっていう情報をネットでみかけましたが見つけられず、うちの近所の数件のホームセンターにもなく、、、オートバックスで見つけました。

新しい配線は、こんな感じに接続しました。

インターホンの配線を接続する動画
B型圧着スリーブと熱収縮チューブを使って電線を接続する練習というか、ちゃんと接続できるか、引っこ抜けないかを試したときの動画です。
屋外配線の動画だと手元が見えづらいので、これも上げてみました。素人がつないでいる動画ですので、ヘタクソなのはご愛嬌ってことで。
B型圧着スリーブの圧着に使った道具
B型圧着スリーブの圧着に使った道具は、電工ナイフ、リングスリーブ用の圧着ペンチ、ヒートガンです。
電工ナイフ

電工ナイフは、電気工事士の試験を受けた時に買った道具セットの中に入っていたものですが、これのために買う必要はないと思います。慎重にやればカッターでも代用できます。カッターと電工ナイフとの違いは刃の厚みです。刃が厚いので中の被覆や電線を傷つけにくくなっています。
電工ナイフもまあまあのお値段がするので、もし買うのであれば専用のストリッパーも手だと思います。
リングスリーブ用圧着ペンチ

これも電気工事士の試験を受けた時の工具セットに入っていたものです。本来はリングスリーブというB型圧着スリーブとは違うスリーブを圧着するためのペンチです。
練習で試してみて、しっかり圧着できていたので、これを使いましたが、本来は裸端子用の圧着ペンチを使って圧着します。圧着ペンチは、使う圧着スリーブによって種類が違います。僕が使った圧着スリーブは「裸圧着スリーブ1.25B型」です。これを圧着できるものを選んでください。
もしくは、はんだ付けすれば、こういった圧着ペンチは必要ありません。ハンダゴテは必要ですが。
ヒートガン

これはトイレのリフォームの時に買ったものです。買ったときの用途の出番はなかったのですが、その後、色んな所で活躍しています。とは言ってもこれもわざわざ買う必要はありません。ドライヤーでも代用できますし、ライターなどの火を使ってもできるみたいです。
電動ドライバー ベッセル 電ドラボール

動画の中で使っている充電式の電動ドライバーです。電動ドライバーはたくさんのメーカーからでていますが、僕が使っているのはベッセルというメーカーの電ドラボールです。
もちろんドライバーがあればこと足りるのですが、めっちゃ便利です。木材にネジを打ち込むドライバードリルのような使い方はできませんが、パワーもそこそこあります。ドライバーとほぼ同じコンパクトサイズで軽いし、電気まわりのDIYをするなら超おすすめです。
インターホン(ドアホン)の屋外配線を引き直しまとめ
動画で見ると、たった20分ちょっとですが、何度も何度もホームセンターに通い、間違った電線を買ってきたり、結局使わなかった圧着スリーブやらなんやらも実はあったりします。
DIYの素人工事ですから、今回のこのやり方がベストではないかもしれませんが、同じようなインターホンの配線工事をDIYされる方の一つの選択肢として見ていただけたらと思います。