さて、ピザ生地も作ったし、いよいよ自作のピザ窯でピザを焼きます。
目指すのはナポリピッツァ。
ナポリピッツァというのは、ピザのフチがぷくっと膨らんで、そのフチはカリッとモチっとしているのが特徴のピザです。
に対して、フチを残さず麺棒を使って薄く伸ばすのがローマピッツァ。
温度計とパーラー
ピザ窯でピザを焼く前に新たに二つの道具を買い足しました。
500度まで測れる温度計
ピザ窯を使い慣れてくれば温度計なしでもいけるかもしれませんが、やっぱり最初は温度計を見ながらデータを取って行きたい。
ピザ窯、石窯の温度計としては500℃くらいまで測れるのがほしいところです。買ったのはこれです。
ESCO (エスコ) バイメタル温度計 300mm
もっと安いのもあったのですが、レビューを見るとあんまり温度計として役に立たなそうだったので、温度計としては高価ですが、こっちを買いました。
ちゃんと使えています。温度計の温度とピザが焼ける時間を鑑みると温度もあってそうです。
500℃温度計 8994円
ピザピール、パーラー
ピザピール アルミ 中 全長900mm
ピザピールとかパーラーと呼ばれるピザをピザ窯に入れる時、出す時、回転させる時に使う道具。専門店だと、入れるパーラーと回転させるパーラーは形が違ったりしますが、これ一個で十分。
ピザ窯の口が約40㎝なので、幅が30㎝くらいのパーラーを買いました。手作りでも、買うでもいいんですが、なんかしらこの形状のものがないとピザを窯に入れることができません。
パーラー 2916円+送料500円=3416円
ピザ窯の薪のこと
ピザ窯でピザを焼くためには薪が必要です。
幼少の頃は二宮金次郎さながら薪を拾って、風呂を沸かす係りだったという薪のプロが言うには、薪は広葉樹のものが良いとされていて、しかもしっかりと乾燥させておかないといけないらしい。1年か2年。
まだ乾燥がされていない薪。
しっかりと乾燥されている薪。
その方が言うにはカシとかナラとかクヌギがもちろんいけど、手に入りやすい”マテバシイ”という木がいいと言っていました。
マテバシイは日本の温暖な沿岸地に自生しているブナ科の常緑高木。南房総にはたくさん自生しているみたいです。
薪ストーブの薪は、わりと何でもいいし、でっかい薪をボンとくべてもいいけど、ピザ窯はそれじゃ燃えにくいので、ある程度サイズを揃えて用意しておいたほうがいいと、薪を割ってくれました。
着火用にそのへんで拾ってきた小枝など。
自作ピザ窯に火を入れる
久々にご対面のピザ窯です。
そーは自宅から車で2時間かかる母の家にピザ窯をこしらえたので、ピザ窯が完成してから、この火入れをするまで期間が空いてしまいました。
あまりに間が空きすぎて”ピザ窯はいつ火入するんですか?火入するところは載せるんですか?”というコメントを頂いたりしまして、おおっ!この拙いピザ窯作りを読んでくれている方がいるんだなーと小躍りして喜んでるうちに2ヶ月弱もの月日が、、、
ピザ窯が完成した時、雨風に晒されないように、ブルーシートをかけて帰ったのですが、なぜかピザ窯が裸に。
”ブルーシート、汚らしくて嫌なんよ”と母が勝手に取ってしまっていました。
確かにきったないブルーシートだったけど、取っちゃ駄目だって。耐火レンガは雨に弱いって書いてあったし、なんか白いホワホワしたのがピザ窯全体にできてるし。。。
ま、とりあえず、汚れている焼床をしっかりと綺麗に拭いて、煙突を温度が上がるまでは塞いでそこに温度計を刺すことに。
薪ストーブ用の着火剤を拝借。
小枝と細めの枝を組んで、着火剤を入れて、
焼床の口をを余っている耐火レンガでなんとなく塞いで、
着火!
火は順調について、段々と太めの枝に燃え移り、水分を含んでいるピザ窯からは水蒸気が上がり、まだ温度が低いので結構なススが出ています。
火もだんだんと強くなってきました。
最初はじっくりゆっくり火を入れて窯を締めるのだそう。が、このゆっくりがどのくらいなのかが分からない。
130度くらい。ここまで、火をつけてから30分。順調に温度が上がっている。
このままどんどん薪入れていっていいものなのかなー?と火床を覗き込んでいる目の前で、突然、
ドゥン!!バリッバリッバリ!
と音がして、焼床が崩れた。
”マジかっ!”
と思った一瞬の間に、これまでのピザ窯を作ってきた作業が、走馬灯のようにというのか分からないけど、頭のなかを駆け抜けました。ほんとに。
「火床が、、、割れた、、、」と意気消沈どころではないテンションで、そのことを告げに行くと、共同制作者の嫁もすかさずのぞきに。
「えっ、、、下がはがれただけじゃん」と。
よくよく見てみると、ドーナッツ状に5〜8㎜剥げ落ちていただけでした。ドーナツの真ん中のところが穴が空いたように僕には見えたのです。
あー良かった〜。
って、全然良くないっ!!
けど、大きな穴が空いたり、真っ二つに割れたりしたんじゃないので、とりあえず、まだ続けられそうだったので、まあ、良かったってことにしよう。
崩れ落ちた板状のアサヒキャスターを取り除きました。
こんな感じにうすーく剥がれました。
そこから1時間かけて、ゆっくり、ビビリながら薪を足し250℃近くまで温度を上げました。
焼きたい温度はもっと上だけど、火床が割れちゃったら、1枚も焼けなくなっちゃうので、この温度でとりあえず焼いてみることに。
パーラーにのせたピザを初投入。
なんだか手前の方に入れちゃったなー。
焼き時間、約5分で焼き上がり。
記念すべき一枚目のピザはススだらけ。あ、焼床が剥がれてあっせって、煙突の蓋を外すの忘れてた。。。
ススの味がする。全然思ってた感じの焼き上がりじゃない。フチもパンみたいだし、、、。
2回目は、煙突のフタを外して、今度は奥の方に投入。
途中で回転させて、焼き時間は5分。
煙突のフタを外したから、だいぶスス感がなくなって、焼床の奥に奥に入れたからフチの感じも一回目よりはいい。
けれど、食べた感じがやっぱりパンっぽい。ビビって低い温度で焼いているから仕方ないか。。。
ナポリピッツァを作りたいと言っているのに”私は薄いカリッとしたピザが好きなんよ”と何度も何度もしつこく母が言ってくるので、仕方なくうすーく伸ばしたピザを一枚焼きました。
写真は撮り忘れたのですが、ピザ窯の温度が低いなら生地を麺棒で薄く伸ばしたピザのほうが、サクッとした食感になります。
なるのですが、薄く伸ばすとトマトソースが早く浸透して、パーラーの上でピザ生地が滑り辛くなるので、より素早さが必要になります。
この日はこれで終了。
やっぱり、火入れは、火入れだけにして、ゆっくりじっくり温度を上げて、窯を締めるだけにすれば良かった。。。_| ̄|○
ま、あふたーざふぇすてぃばる、、、なんですけどね。
ピザ窯作りにコメントや質問をちょこちょこ頂いていて、嬉しい限りです。もし良かったら、このブログを参考に作られたピザ窯の完成写真などもコメント欄から送って頂けると、このブログに掲載させていただきます。ピザ窯ライフを分かち合えたら嬉しいです!(^o^)!
つく◯ぽ!自作ピザ窯、自作石窯レポート