ピザ窯を乗せる土台作りに必要な材料は、重量ブロック、鉄筋、モルタル、木材です。

ピザ窯の土台の材料

 ピザ窯の土台は、ピザ窯がある程度の高さがあったほうが薪も入れやすいし、ピザを焼く時も出し入れがしやすいし、ピザ窯の土台部分には薪を入れておけるのがいいですよね。

 参考にした本に登場するほとんどのピザ窯も土台を組んだ上に窯を作っていました。





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鉄筋アンカーでコンクリートに鉄筋を立てる

 がしかし、そのほとんどの人が作っている土台は土の地面に作られていました。

 僕は「はい、ここに作って!」と立派なピザ窯用のコンクリートが打ってある基礎を母からあてがわれたので、まずはコンクリートにどうやって鉄筋をぶっ刺すか、というところからスタートです。

ピザ窯の基礎

 普通に土の上に土台を作る場合は鉄筋を必要な長さにカットしてもらって、ならした地面にぶっ刺して、コンクリートやモルタルで固めるようです。

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こういう鉄筋。

 この鉄筋にも太さがあって、僕がホームセンターで見たところだと、太さが10㎜、13㎜、16㎜というのがありました。
 上の写真でD13と書いてあるのが、太さ(径)13㎜ということです。

 DIYで使う程度なら10㎜か13㎜の鉄筋で十分なんだそう。

鉄筋アンカーを選ぶ

 僕が使うのは、上の写真のようなロングな鉄筋をカットするんじゃなくて、「鉄筋アンカー」と呼ばれるもの。

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これです。片側の端にこーゆーのがついていて、

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これをコンクリートに開けた穴に刺して、上から打ち込むと中で広がって、抜けなくなるっていう代物です。

 僕が買った鉄筋アンカーは太さが13㎜、長さが600㎜のもの。ピザ窯の土台として、ブロックを3段積むならこのサイズ。

 鉄筋アンカーD13 @128円 × 8本 =1024円

 ホームセンターには太さ10㎜、長さ450mmの鉄筋アンカーもあって、ブロックを2段しか積まないならこっちの鉄筋アンカー。ホントは太さ10㎜、長さ600mmっていうのが欲しかったんですが、無いみたいです。

 なんで細い鉄筋アンカーが欲しいのかって言いますと、

鉄筋アンカーが太い⇒コンクリートに開ける穴も大きい⇒振動ドリルに取り付けるドリルが高価⇒穴を開けるのも大変そう

だからです。

 太さが13mmの鉄筋アンカーの場合、コンクリートに穴を開けるドリルの経は18㎜
 太さが10mmの鉄筋アンカーの場合は、ドリルの径が14.5㎜。



ドライバードリル、インパクトドライバ、振動ドリルの違いって何?

 上でも書きましたが、立派すぎるピザ窯建設予定地はコンクリートでガッチリ固められています。ので、鉄筋をぶっ刺したくてもぶっ刺せないので、コンクリートに穴を開けてぜひとも鉄筋をぶっ刺したい。

 のですが、コンクリートに穴を開けるのって、インパクトドライバとかでいけるのかな?という疑問。

 木工作業は少々やるので、ドライバードリルは持っています。木や薄い金属に穴を開けたり、木ねじを締めたりするのに使っています。

 前にウッドデッキというほどのものではないけど、外に2×4の木材で組んだ時は、長い木ねじを使ったのでドライバードリルではパワーが足りず、打撃の力も加わってより強力なインパクトドライバをホームセンターで借りてきました。

 で、コンクリートに穴を開けるには、このインパクトドライバでいけるのか?

 答えはNO。振動ドリルでないとコンクリートには穴を開けられないのです。

振動ドリル、ハンマードリル、ビットを選ぶ

 というわけで、コンクリートに穴を開けるためには振動ドリルとかハンマードリルという工具が必要です。買うと結構なお値段がするので、ホームセンターで借りました。

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  見た目だけじゃ良くはわからないけど、これがホームセンターで借りてきた振動ドリル。

 あるホームセンターではハンマードリル(小)が1泊2日で1550円で、別のホームセンターでは、振動ドリルが1泊2日で500円でした。

 振動ドリルの方がパワーはないみたいでしたが、金額が3倍も違う!ので、500円の方にしました。

 レンタル工具だけでなく、色んな物がホームセンターによって値段が違いました。品揃えが違うのもあって、2軒のホームセンターを行ったり来たり。

 レンタル工具で使うビット(取り付けて使うドリルとか)は自分で買わなくちゃいけません

 本体は持ってないのに先っちょだけ買うってのが ちょっと抵抗あったんですけど、まあ、こういうものは折れたりする消耗品ですから仕方ない。だけんども、このコンクリートに穴を開けるドリル、結構なお値段がするんです。

 18㎜の穴を開けるドリルが片方のホームセンターで一番安いのが2600円、もう一方では1780円。千円近くも違う!

ピザ窯土台購入5

 買ってきた18㎜の穴をコンクリートに開けるドリルです。

コンクリート用ドリル18㎜ 1780円
振動ドリル1泊2日レンタル 500円



重量ブロックを選ぶ

 今度は、ピザ窯の土台にするブロックです。ブロックもいろいろ種類があるんですねぇ。

 ブロックの種類の簡単な説明です。素人から見たざっくりした説明です。

【重さ】
 ブロックは重さや強度などによって、A種、B種,C種に分かれています。A<B<C。AよりBの方がBよりCの方が強くて重いです。

 A種が軽量ブロック、C種が重量ブロックと呼ばれているみたいです。ピザ窯作りの本でも土台には多くの人が重量ブロックを使っていたので、重量ブロックを選びました。

 値段もちょっと高いけど、ブロック自体それほど高価でも無いし、数もそれほど使わないので。

【幅】
 ブロックの幅です。僕が行ったホームセンターでは、10㎝、12㎝、15㎝のものが置いてありました。

 作りたいピザ窯のサイズにもよるのでしょうが、僕は12㎝と15㎝のブロックを組み合わせて使うことにしました。
 土台の両サイドは15㎝のブロックで、後ろと真ん中は12㎝のブロックを使うことに。

【形】
 ブロックにはいくつかの形があります。

 いわゆる普通の形のブロックです。これを”キホン”と呼ぶみたい。今回買わなかったので、写真じゃないけど。

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 今回僕が買ったブロックは”コーナー”と書かれていたブロックです。”スミ”とも呼ぶようです。

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 片側がまっすぐになっています。

 他にも横に鉄筋を入れられるようになっている”ヨコ”と呼ばれるブロックや、”ヨコ”で”スミ”の”ヨコスミ”なんてのもあります。

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 これは幅が15㎝の重量ブロックで”キホン”の形のブロックですよって書いてあるんですね。「C−15」のCはC種ってことだと思う、たぶん。

 僕がピザ窯の土台に選んだブロックは「15㎝の重量ブロックのコーナー(スミ)」と「12㎝の重量ブロックのコーナー(スミ)」をそれぞれ12個ずつです。

 ちなみに僕が使ったブロック(たぶん一般的なものだと思います)の長さは39㎝、高さは19㎝です。

 12cmのブロック @138円 × 12個 =1656円
 15cmのブロック @188円 × 12個 =2256円
 合計 3912円




セメント、モルタル、コンクリートの違いって何?

セメントは、石灰岩や石膏を粉末にしたもので、セメントに砂を混ぜて水で練ったものがモルタル、セメントに砂と砂利を混ぜて、水で練ったものがコンクリートです。

 そーは、木工とか壁塗りとかは多少DIYの経験があるのだけど、セメントを練るとか、モルタルを塗るとか全くしたことがありません。ピザ窯作りを始めるまでは、セメントとモルタル、コンクリートの違いすら分かっていませんでした。ピザ窯の土台に使うのは、モルタルです。

セメントとは

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 セメントとは、Wikipediaによると”セメント (Cement) とは、一般的には、水や液剤などにより水和や重合し硬化する粉体を指す”のだそう。

 いまいち分かりにくい。僕が買ったセメントは、石灰岩や石膏を粉末にしたもので、そこに水を加えると、化学反応によって固まるもので、それを「セメント」というらしい。

 で、このセメントに水を加えて練っただけのものを使うことは特殊な場合を除いて、あんまりないみたい。

モルタルとは

 モルタルとは、上のセメント1に対して2〜3の砂を混ぜて水で練ったもの

 ピザ窯の土台を作るときに使うのは、このモルタル。

 セメントに砂を混ぜて、水で練るものの他にドライモルタルっていう、水で練るだけでモルタルになるものもある。

コンクリートとは

 コンクリートとは、セメントに砂と砂利を混ぜて、水で練ったもの

 今回のピザ窯では使う予定はないけれど、強度は一番あるようなので、土台を作るのにコンクリートを使うという選択肢も無くはない。

耐火コンクリートと耐火モルタルの違いって何?

耐火コンクリートとは、熱に強いコンクリートで水で練るだけ固まるアサヒキャスターというものがよくピザ窯に使われています。対して、耐火モルタルは、火を入れないと固まらないモルタルで、扱いが難しいとされています。

耐火コンクリートとは

 ピザ窯の土台部分は直接熱が当たるわけではないのでモルタルを使って作るのですが、窯の部分は高温に耐えられるレンガ(耐火レンガ)を高温に耐えられるコンクリート(耐火コンクリート)で積むのです。

 コンクリートというと先に書いたように、砂利とか入って重そうで大変そうだけれど、水を混ぜて練るだけのものが売られています。

 僕が買ったピザ窯の本でも、他の本でもいろんなブログでもすこぶるよく登場するのが、これ。アサヒキャスターのCA-13-Tという商品です。

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 が、しかし意外とどこのホームセンターにでもあるってもんでもないみたいで、ピザ窯建設予定地の母の家の近所のホームセンター2軒には置いてなかった。

 ので、そーの自宅近くのジョイフル本田で購入。

 ネットでは簡単に手に入ります。

ピザ釜 BBQ炉などに アサヒキャスター  CA-13T 25kg

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耐火モルタルとは

 耐火モルタルっていうと、単に耐火性のあるモルタルなんだなって思っちゃう。もちろんそれは間違っていないんだけど、耐火モルタルは、火を入れないと固まらないモルタルなんだそう。

 基本的には素人は手を出さないほうが良さそうな代物だそうです。

 アサヒキャスターと耐火モルタルの違いがよく分かってなくて、これを買いそうになった。あぶない。

モルタルを買う

さてさて、ピザ窯の土台の部分は高温になるわけではないので、普通のモルタルでブロックを固定して積んでいきます。

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 ブロックを一段に8個使って上に3段積むのに(ブロック24個)使ったモルタルの材料は、セメント1袋半と砂4袋半でした。土台にのせる天板作りにセメント1袋と砂3袋でした。

 買ったのはセメント3袋と砂9袋。

 セメント @398円 × 3袋 =1194円
 砂    @218円 × 9袋 =1962円
 合計 3156円

 ピザ窯の土台の材料の次は、ピザ窯のメインの材料耐火レンガについて見ていきます。

そーそー

ピザ窯作りにコメントや質問をちょこちょこ頂いていて、嬉しい限りです。もし良かったら、このブログを参考に作られたピザ窯の完成写真などもコメント欄から送って頂けると、このブログに掲載させていただきます。ピザ窯ライフを分かち合えたら嬉しいです!(^o^)!
つく◯ぽ!自作ピザ窯、自作石窯レポート