ワインクーラーってゆーとどんなのを思い浮かべますか?

 水と氷を入れてそこにワインボトルをドボンと入れるものが一般的ですよね。こういうやつ。

一般的なワインクーラー

 冷やしていないワインを飲むときには、この氷を入れたワインクーラーでワインを冷やして飲みます。

 でも、冷蔵庫やワインセラーで適温になっているワインを飲むときには、氷入りのワインクーラーでは、冷たくなりすぎちゃいます。
 冷たくなりすぎると、味なんかほとんど分かりません。まあ、分かんない方がいいワインの時はキンキンに冷やすのもいいのですが。。。

 このタイプのワインクーラーは結構な量の氷を使いますし、氷と水を入れたら入れたで重いし、動かすのも大変だし、場所は取るし、ワインを注ぐたんびにテーブルがビチョビチョになるし、、、。

 そーがおうちでで使っているのは水いらず、氷いらずのワインクーラーです。こんなやつ。

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 二重構造になっているただの筒にワインをスポッと入れるだけのワインクーラーです。

 えっ?こんなんでワインの温度が保てるの?と思うかもしれませんが、これが結構すぐれものなのです。

 僕がその昔働いていたワインバーでもこの水いらず、氷いらずワインクーラーを使っていて、その保冷力はお墨付きです。

 とは言ってもどこの馬の骨とも分からない、そーの墨なんか付けられても汚れるだけでちっとも信用ならないという方のために水いらず、氷いらずのワインクーラーの保冷力がどれくらいのものかを実験してみましたよ。



guzziniグッチーニのワインクーラー

 今回の実験に使った僕が持っているワインクーラーは、guzzini(グッチーニ)というメーカーのワインクーラーです。アクリル樹脂で出来たワインクーラーです。

 これです。

ワインクーラー12

 種も仕掛けもありません。二重構造になっているアクリルでできた筒です。

 クリアーなアクリルなので、ガラスみたいとは言いませんが、安物のプラスチック感は全くありません。

 上から見ると、こんな感じ。

ワインクーラー13

 この「水いらず、氷いらずのワインクーラー」には、ステンレス製のものもあるのですが、僕はワインのラベルが見えるほうがいいなーと思って、アクリル製を選びました。

 アクリルのよりステンレスの方が見た目的に保冷力がありそうな感じがしますよね。サーモスの缶クーラーとかタンブラーとかほんとに冷たさ、あったかさが長続きしますよね。

 僕もワインバーでアクリルのワインクーラーを使ったことがなければ、アクリルのワインクラーを選ばなかったかもしれません。

 それから、水いらず氷いらずのタイプのワインクーラーのレビューでよく見かけるのが「シャンパンのボトルが入らなかった」というもの。

ワインクーラー03

 シャンパンの定番中の定番、モエ・エ・シャンドンを入れてみました。ちゃんと入りました。

 がしかし、そんなに余裕もないので、ものによっては入らないシャンパンもあるかもしれません。もっと太いシャンパンボトルもありますからね。

 これは、難しいといいますか、ぶっといシャンパンボトルも入るようなサイズのワインクーラーだと、普通サイズのワインボトルを入れたときに中に隙間がたくさん出来ちゃいます。そーすると、保冷力が下がってしまうんですよね。

 グッチーニのワインクーラーには、とりあえず普通サイズのシャンパン、ボルドータイプ、ブルゴーニュタイプのボトルは入ります。ま、特殊なものでなければ大丈夫だと思います。

 さてさて、このワインクーラーを使って実験です。

水いらず、氷いらずのワインクーラーの保冷力を試す

 この実験をやってみて、正直自分でめっちゃ驚いています。ま、保冷力があることは知っていたつもりだったんですけど。思っていた以上にすごかった!です。

 さて、今回、水いらず、氷いらずのワインクーラーの実験に使う2本の白ワインです。実験なので、同じ銘柄のものを用意しました。

ワインクーラー04

 チリの白ワインです。一晩、しっかり冷蔵庫で冷やしました。

 そして、温度を測るワイン用の温度計です。ふたつのワイン温度計がちゃんと合っているかを見るためにとりあえずビールのボトルに2本を装着。

ワインクーラー01

 同じ10度を表示しています。この温度計は緑の数字で温度を表します。緑の数字がないときは、青と赤の数字の間くらいの温度です。

 室温は、25〜26度くらいです。

ワインクーラー09

 ではでは、最初の温度を計ります。

ワインクーラー05

 二本とも、同じ温度です。10という数字とうっすら12も見えているので、10度〜11度くらいです。

 で、これを一本はグッチーニのワインクーラーに入れ、もう一本はそのまま置いておきます。

ワインクーラー06

 30分後

 まずは、外に置きっぱなしの方から、

ワインクーラー08

 14度でした。

 ワインクーラーに入れていた方は、

ワインクーラー07

 青の10と赤の12が表示されているので、11度です。ほとんど温度が上がっていない事になります。

 もう30分同じ状態で、置いておきました。

 合計で1時間です。

 出しっぱなしの方のワインの温度は。

ワインクーラー10

 16と18が表示されているので、だいたい17度です。

 ワインクーラーに入っていた方のワインは、

ワインクーラー11

 12度です!っていうか10の数字も見えているので、11度に近い12度です。

 室温25度の中に1時間置いておいて、1度しか温度が上がりませんでした!(もしかしたら1度も上がってないかも!)

 この実験をやる前は「微妙な温度差だったらどうしよう、マジで」とか思っていたんですが、予想を大きく上回る実験結果でした〜!

 真夏はもちろんなんですけど、冬でも室内はエアコンとかストーブとかの暖房であったかいんですよね。でも、白ワインとかシャンパンはキリッと冷えた状態で飲みたい。

 そんなそーの自分勝手なわがままを叶えてくれる素晴らしいワインクーラーです。このタイプのワインクーラーは、マジでおすすめです。


 ※今回使用したグッチーニのワインクーラーはスモールボトル用ではありません