ピザ窯に使っている耐火レンガは、高温に耐えられる特殊なレンガなのですが、”耐火レンガは雨に弱い”ということをピザ窯が完成してから知ったそーです。
雨に弱いので、使わないときはブルーシートをかけていました。そのブルーシートも月日が流れ、全体的に汚れ、穴が空き、その穴をテープで塞ぎ、、、最初は聞こえないふりをしていた「汚ならしいからなんとかして欲しい」という母からの再三の催促をとうとうかわしきれなくなり、タイルを貼りに行くことに。。。
雨風をしのぐなら、屋根付ければいいんじゃね?
そうなんです。屋根を付けたほうがいいんです。実際、ピザ窯を自作した多くの人が屋根を付けています。ですが「屋根をつけると景色が見えづらくなるからイヤ」と母。でも「なんとかして欲しい」というわけで、ピザ窯全体にタイルを貼ることにしました。
ピザ窯の作り方はこちらです。
https://itiho.com/pizzagama/
目次
外用のタイルの選び方
さて、ピザ窯にタイルを貼るにあたって、ピザ窯の本やネットで色々調べたのですが、キッチンやお風呂など室内のタイルの貼り方はたくさん見かけたんですけど、屋外にいわゆるモザイクタイルと呼ばれているものを貼っている情報があんまりなくて、、、かき集めた情報を元に素人が屋外のピザ窯にタイルを貼った記録です。温かい目で見てやってください^_^
ピザ窯の温度を300度以上に上げても、ピザ窯の外側のレンガ自体はそれほどまで高温にはならないので、耐火とか耐熱とかはあんまり気にせずタイルを選びました。
モザイクタイルとタイルシート
モザイクとは、小さな片を寄せ集めて柄や模様にすることで、小さなタイルのことをモザイクタイルと呼んでいるみたいです。
で、その小さなタイルとタイルの隙間を等間隔に開けて、一枚のシートになっていて貼りやすくなっているもののことをタイルシートと呼びます。
小さなタイルをピザ窯全体に一枚一枚貼るのはものすごく大変そうだったので、今回はモザイクタイルのタイルシートを使って貼っていくことにしました。
シートと言っても、タイルの表面に紙が貼ってあるだけなので、切り離して使うことももちろんできます。
タイルを選ぶ時に考えたこと
僕は今回、ピザ窯に使うタイルはホームセンターとかには見に行かず、インターネットで調べて比較検討して発注しました。その時に考えたことなどをいくつか。
- 外用タイルかどうか モザイクタイルを探していると、室内で使えるか、お風呂に使えるか、室内の床として使えるか、外用として使えるか、外の床として使えるかなどが書かれているので、外用として使えるものを選びました。
- 値段 ピザ窯にどのくらいの数のタイルシートが必要かという計算の仕方はあとで書いていますが、僕の場合は40シートくらい必要でしたので、1シートが500円なら20000円。1シートが1500円なら60000円。かなり違ってくるので、当たり前ですけど、タイルの値段も選ぶ時の大事なポイントです。
- サイズと厚さ モザイクタイルには色々なサイズがあります。しかも焼き物なので、そのサイズはミリ単位で正確かというとそうでもありません。いろんなタイルを組み合わせて使う場合には、同じ種類の色違いとかなら可能かもしれません。タイルの厚さも5㎜〜8㎜といろんな厚さのタイルがあります。意外と見落としてしまうところですが、組み合わせて使う場合は気をつけたいです。
- 量 ピザ窯全体にタイルを貼ると、40シートくらいのタイルシートが必要になります。ので、そのくらいの在庫がないタイルシートは選択できません。結構いい柄で、値段も手頃、でも在庫がそんなにない、というタイルも結構ありました。
- 納品日 タイルの在庫を抱えていないメーカー取り寄せのショップはもちろん時間がかるのですが、タイルの専門店でも、タイルの表面に紙張りをしてシートにする作業を注文を受けてからするショップが多いです。ので、注文をしてからそれなりの日数がかかります。僕の場合は、注文をしてから4日後に届きました。けっこう早い方だと思います。
というようなことを考えながら、モザイクタイルのシートを注文しました。タイルってものすんごい種類があって値段もピンきりで、しかも実物のタイルを見ないで注文するので、なかなか決めきれなかったのですが、最終的にえいやっと。
自分的には、なかなか昭和な感じのいいタイルを選択できたんじゃないかと。大きさの違うタイルが組み合わさっているのもいい感じ。安かったし。
嫁と二人で3日間、インターネットでタイルを見まくりました。Amazonや楽天でももちろんタイルは売っていますが、僕が買ったのはタイルの通販専門店でした。参考までに。
そしてなんと!僕と同じタイルをピザ窯に貼った方もいらっしゃいます(≧∇≦)。つくれぽ参照
ピザ窯を作る時に必要なタイルの数の計算
そうそう、タイルを注文する時に必要なタイルの数というか量がわからないと注文できません。ので、どのくらいのタイルが必要なのかのおおよその検討をつけておきます。
タイルシートは300mm×300mm(30cm×30cm)くらいのサイズが多かったです(僕が買ったのは特殊で325mm×260mm)。で、だいたい1㎡(1m×1m)に必要なタイルシートは11.5枚となっていました。(選ぶタイルシートによって若干違いがあると思います)
ピザ窯のタイルを貼るところの表面積が分かれば、必要なタイルシートの枚数も計算できます。というわけで、計算を書きます。
ピザ窯を3つのパーツに分けて計算します。
【下の四角い部分】
僕が作ったピザ窯の下の部分は4面とも同じ面積(幅と奥行は同じ長さ)なので、1面の面積を4倍します。横の長さは834mmで、高さは65mmの高さのレンガ7つに目地が10mmなので、計算上は515mmです。
834mm(横の長さ)×515mm(高さ)=429510≒0.43㎡
0.43㎡×4面=1.72㎡
前面は火床と焼き床の穴が開いているのですが、その分を煙突に当てることにして、ここは細かく計算しないことにしました。
【前後の半円の部分】
ピザ窯の上の半円の部分。半円が前後にあるので、全円?というかどうかは分かりませんが、円の部分の面積を求めます。
円の面積は、半径×半径×3.14で計算します。半径は下の四角い部分の半分なので417mm。
417mm(半径)×417mm(半径)×3.14=546011.4≒0.55㎡
【上部のアーチの部分】
アーチの部分の面積は幅×半円の円周の長さなので、まず、半円の円周を出します。円周は2×半径×3.14なので、その半分は半径×3.14。
417mm(半径)×3.14=1309.38≒1310mm(半円の円周)
834mm(アーチの幅)×1310mm(半円の円周)=10925540≒1.1㎡
【3つの面積を足す】
この3つのパーツの面積を足すと、ピザ窯の表面積は
1.72㎡+0.5㎡+1.1㎡=3.32㎡
1㎡でタイルシートが11.5シートなので、
3.32㎡×11.5シート=38.18≒39シート
大体39シート必要ということになります。割れたりして、足りなくなると作業が止まってしまうので、予備の分も考えて43シート注文しました。
最終的に5シート余ったので、まあ、大体の計算でも大丈夫でした^_^
ピザ窯にタイルを貼る時に必要な材料
タイルを貼るのに必要な材料です。タイル貼りの材料は、今回はタイル以外もネットで注文しました。
タイル
タイルを貼るのでタイルはあったほうがいいと思う
シーラー(プライマー)
シーラーとかプライマーと呼ばれる液体を最初に塗ることで、その上に塗るタイル用貼付け材がしっかりと接着するものらしいです。
内外装用タイル用張付材
タイルを貼り付けるセメント系の接着剤です。室内のタイルはシリコンとエポキシ樹脂でできている弾力性接着剤を使って貼るらしいのですが、屋外のタイル貼りにはセメント系と呼ばれる、タイルなどを接着するのに最適な配合になっている接着用のモルタルを使います。僕が使ったのはボンドメント タイル用です。
外装用目地材
タイルとタイルの隙間を埋める目地材には内装用と外装用がありました。また、色の種類も多くはないですがあります。僕はイナメジ 外装用の黒を選びました。
ピザ窯にタイルを貼るのに必要な道具
ほぼほぼ、ピザ窯を作る時の道具があれば大丈夫なんですけど、3つだけ新しく買い足しました。
https://itiho.com/pizzagamadougu/
ディスクグラインダーの刃
コンクリートなどを削る用の刃で、ダイヤモンドカップと言います。これでピザ窯のデコボコを削って表面を滑らかにしていきます。機械の力は偉大です。わりと簡単にピザ窯の表面がキレイになりました。
タイルカッター
その名の通りタイルをカットするカッター。”切る”というより、きれいに割るという感じです。でも無いと全然きれいに割れないので買って良かったです。
タイル貼り用のコテ
セメント系の接着剤を波々の形にしてタイルを接着しやすくするためのコテです。
ここで選んだタイルを実際に貼っていく実践編に続きます。
https://itiho.com/pizzatile2/