ゆくゆくは田舎に移住して(今も都会に住んでいるわけじゃないけど)、古い家をとんてんとんてん直したり、小屋を建てちゃったりしながら、畑やって、海で釣りをして、鶏飼って、そんであんなことやこんなことや、、、、と妄想がとどまるところを知らないそーたろです。

 たまーにDIYをしている時に、”ほぞ接ぎ”ができたらなーと思うことがあります。一方の木材にほぞ穴を空けて、もう一方の木材を削ってほぞ(差し込む突起)を作ってはめ込んで木材と木材をつなげるのが”ほぞ接ぎ”です。

 で、その”ほぞ接ぎ”ってのをやるためには、”のみ”が使えないとお話になりません。そんなところに、どうやら”のみ”をはじめとする道具の使い方やらなんやらを教えてもらえるらしいイベントが芳泉茶寮(ほうせんさりょう)で開催されたので、飛びついて行ってきました。

 その様子を交えつつ、教わったことの自分用メモです。

R工房の佐野さんに教わる

 今回いろいろ教えてもらったのはいすみ市にあるR工房の佐野さん

 佐野さんは、セルフビルドでアパート建てちゃったり、自然栽培で野菜を育てたり、鶏を飼っていたり(あれ?さっき同じようなことを書いたような)、、、自給的な生活をご夫婦で営んでいる方です。

 「欅を削って臼を作ろう!」というのが今回のイベントのタイトルで、その欅(けやき)の木がこちら。

 もちろん臼も削らせてもらったのですが、主にカトラリー(スプーンとかフォークとか)やしゃもじやカップなど小さな”くりもの”を作るときに必要な道具や、その道具の扱い方、研ぎ方について教わりました。

くりものに必要な道具


 くりものに必要な道具は、けっこういろいろあります。

鉈 ナタ

 大きく外側を削ったりする時に使います。

丸のみ

 丸ノミには、彫刻刀のようなもの、コンコン叩いて使うもの、先が曲がっていて深く掘れるようになっているもの、刃の幅もいろいろで種類が沢山ありました。なにはとこあれ”くりもの”をやるには丸ノミは必需品

 彫刻刀のようなタイプでコリコリ削っていくのもなかなかいいものだけど、やっぱりコンコン叩いて削っていくほうが早く削れるので進んでいる感はあって良さそう。でも、コンコン丸ノミはそんなに一般的なものではないのでちょっと高価。

ナイフ

 小刀。刃の先が細くなっているものもあって、狭いところを削るときに便利。

鉋かんな

 僕が中学生の時に技術の授業で買わされたサイズのカンナは、大工さんが使うもので、くりものにはまったく向かないらしい。

 くりものに使うのは、もっと小さなサイズのかんなで、自分に合った、使う目的に合ったサイズのものを選ぶんだそう。

 カンナには反鉋(そりがんな)という、名前の通り木の部分が反っていて局面の内側を削るのに使うカンナもあって、くりものにはとっても便利な道具。

ヤスリ

 加工し終わった後に木工用のヤスリで仕上げていく。最後の仕上げとして120番位の紙やすりでゴシゴシ。400番位の耐水ペーパーで水をつけながらコシコシ。


「ノミやカンナなどの刃物を選ぶ時はちょっといいものにしたほうが、鋼がしっかりしているのでオススメ」と佐野さんは言っていました。鋼は硬いほうが切れはいいし刃こぼれも少ない。でも研ぐのはちょっと大変とも。この辺は包丁と一緒。

 道具の説明の中で何度も、「とにかく使ってみる。使ってみて自分にとって使いやすいものを選ぶ」と言っていました。そーは言っても、なかなかすぐにできることではありません。でも、道具ってそーゆーもんかもしれないなーと。すべての人にとってちょうどいい道具はないし、使っていくうちに手に馴染む道具もあれば、ちょっと道具を変えた時に、めちゃくちゃ使い易いと感じたり、そのまた逆もあったりするものかも。
 
 安物はあまり良くなくて、便利な道具は作業がやりやすくなる、料理と一緒で道具はとっても大事だということがよく分かりました。

 いろんな道具があって、どれも欲しいけど、そんなに最初から道具ばっかり買い込んだら、間違いなく嫁に怒られる。そこは、道具の成果を見せつつ「ほらっ!こんなにスゴイのが作れるんだよっ!」と焦らずちょっとずつ丸め込んでいくことにしよう。

刃物の研ぎ方

 続いて刃物の研ぎ方を教わりました。

 僕の本業は料理人だったと思うので、砥石は一通り持っているし、それなりに包丁を研いではきた。包丁が切れると切れないでは、ぜんっぜん仕事のはかどり具合が違うし、切れる包丁の方が怪我もしにくい。

 木工の道具を研ぐときも使う砥石は一緒でしたが、研ぐ刃物の形が違うので、なるほど〜そうやって研ぐのね、と面白かったです。

 砥石の種類

荒砥(あらと)、中砥(なかと)、仕上砥(しあげと)の三種類。あらど、なかど、しあげど、とも呼びます。

荒砥 佐野さんが使っているのは金剛石の荒砥と言っていました。荒砥は、刃こぼれしたときや、全く刃がくなってしまった時に使う砥石。40番〜100番。

中砥 荒砥の次にかけるのが中砥。ナタやカマはこの中砥まで。800番〜1000番。

仕上砥 最後の仕上げに使うのが仕上砥。ノミやナイフなどは仕上砥までかける。2000番から3000番。

 平ノミやナイフは包丁を研ぐのと同じでしたが、丸ノミやナタ、カマなどラインが丸い刃を研ぐ時は、砥石を半分に割って、砥石を持ってシャカシャカ研ぎます

 刃物は研がないと余計に危ないので、研ぎ方を教わってよかった。あとは、やってみて切れるようになるように研げばいいだけ。これが難しいんだけど。。。

実際にやってみる

 ここから、実際にやってみる。

 参加者は佐野さんのノミを借りて、えっちらおっちら作業を開始。

 ノミで木を削る作業って、なんだか集中しちゃうみたいで、みなさん一心不乱に木をシャコシャコ削ったり、コンコンノミを打ったり、没頭して作業をしていました。

 

お餅つき

 お昼ご飯は佐野さんが作った臼と杵で、佐野さんが作育てた古代米の緑米?をついてお餅にします。

 お餅に絡めている黒豆のきな粉、黒豆の納豆、お醤油、生姜パウダー、コーン茶、お汁に入っていた野菜、塩麹、、、全てが手作り。。。。いや、、、、マジですごすぎる。芳泉茶寮に来ると色んな人の色んな話が聞けて楽しい。

 凄すぎてちょっとひく自分と、そこに行きたいと思っている自分がいて、、、怖い^_^

くりもの始めてみる

 今回のイベントに参加して、ノミ周りの道具のことをちょっと知れたので、まずは小さな”くりもの”からちょっとずつ挑戦していこうと思います。

 というわけで、荒削りされた木を分けてもらってきました。 

 小さなカップになる予定のヒノキ、この先ゴンゴン”のみ”を打つための木槌になるケヤキ、コーヒーメジャーになるはずのサクラです。

 それぞれの木の質感とか、木目とか香りとか全然違って面白い。

 さて、ガリガリ、ゴンゴン、シャコシャコ削っていこっと。

 あ、、、、、

 まだ、なんにも道具持ってないんだった。。。_| ̄|○

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大多喜のハーブガーデン 毎月第3日曜日のあつまんべ市】(佐野さんの無農薬の野菜)
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 今回のイベントが行われたのは、蓮根のときにもお邪魔した芳泉茶寮(ほうせんさりょう)。いろんなイベントを企画していて、どれも行きたくなってしまうので、とっても危険です。
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