ここ数年、フワッフワのかき氷が流行ってますよねー。
そのフワッフワのかき氷が流行っているのをテレビやネットで見て、「おお〜っ!これ自分で作ってみたいっ!」と息巻いたのがかれこれ4年以上前のこと。
せっかくフワッフワのかき氷を作るなら昔ながらのレトロなかき氷機で作りたいっ!と4年間オークションサイトを眺め続け、ついに念願のレトロなかき氷機を落札したそーです。
4年もの年月がかかってしまったのは、桐印とゆー出数がそれほど多くないかき氷機に決めていたのと、素人でもなんとかメンテナンスできるくらいの状態のもので、更になるべく安く手に入れようとしていたからです。
手に入れた桐印のかき氷機を、とりあえずかき氷が作れるくらいになるまで、こんな感じにメンテナンスしたよ、というおっさんの記録です。
かき氷機のメンテナンス
かき氷機の状態はこんな感じです。
錆びていたり、塗装が剥げたりしてはいるものの、本体自体はしっかりしています。
本格的なメンテナンスというか、全体的なお手入れ、色の塗り直しなんかは、オフシーズンにすることにして、とりあえず、目の前に迫っている今年の夏に、かき氷機で氷を削ってかき氷を楽しめるところまで持っていきたい。
ので、
■可動部がなめらかに動くように、回るようにする
■とにかくきれいに拭く
■かき氷機の刃を研ぐ
■かき氷機のハンドルをきれいにする(追記)
くらいのお手入れをすることにしました。
かき氷機の錆落とし
かき氷機の錆を落とします。
錆を落とすのですが、口に入るものを作るものなので、いわゆる「錆落とし」的なものと言いますか、薬品っぽいもの、工業用っぽいものは一切使わないことにしました。
安全そうなところでは酢、レモンなどの柑橘類、あと重曹あたりを錆落としに使っている人が多かったので、今回は酢を使ってみました。あとは、ひたすらこすって落とします!
まずは、かき氷機の要と言ってもいい、氷を削る刃と刃を固定する部分、一番サビているところのサビを落としていきます。
この部分のネジを外したのがこの状態。(けっこう錆びていて、外すのも大変だった)
外した本体側のネジもサビサビです。
外したパーツをミツカン酢にしばらく浸けておきました。
一晩浸けてものを取り出して、スチールウールでゴシゴシゴシゴシ、
頑固なサビの部分は、ワイヤーブラシでゴシゴシゴシゴシしました。
ワイヤーブラシってのはこーゆーやつです。
ゴシゴシゴシゴシサビを落として拭き取ったのがこの状態です。
鉄の部分は最初に比べるときれいにはなったけど、まだサビは残っています。けっこう頑張ったんですけどね。
ネジのパーツは、真鍮っぽい色が見えるまでになりましたし、刃の部分のサビもきれいに取れました。本体側のネジも酢をつけてゴシゴシしてサビを落としました。
今度は可動部分のサビとゆうか、汚れ?を落としていきました。
この真っ黒な部分を、
ワイヤーブラシでひたすらシュコシュコシュコシュコとこすっていきます。
頑張ってこすった成果がこちら。
溝のところがまだ甘いけど、かなりきれいになりました。
今度は、このハンドル部分とか、
この氷を押さえるところ、
氷を乗せる部分、
のサビを落としていきます。
同じくワイヤーブラシでシュコシュコシュコシュコ、、、、、、、と1時間くらいやって、気が付きました。。。
ワイヤーブラシじゃラチがあかん!
とゆーわけで、ホームセンターにディスクグラインダーの刃を買いに行ってきました。
ディスクグラインダーを使うので、外に移動。
ディスクグラインダーってのはこーゆー機械です。
刃を替えることで、レンガをカットしたり、金属をカットしたり、サビや塗装を落としたり、表面をきれいに磨いたりできる機械です。
ディスクグラインダーについては、こちらの記事で紹介しています。
買ったのはクロスサンダーって名前の錆落とし用の刃です。刃とは言っても柔らかい素材でできているので、曲面でも使いやすく、火花もほとんど飛ばないので安全に使うことができました。マジで便利!
中目と細目のクロスサンダーを買いましたが、中目はけっこう強力で、サビや塗装だけでなく金属自体も削れちゃう勢いだったので、細目の方をメインに使いました。
サビサビの氷を押さえるためのハンドル部分です。
クロスサンダー細目をセットしたディスクグラインダーで優しくハンドルを撫でてあげます。
ディスクグラインダーを使うときは、防じんマスクとメガネは必須です。
サビサビハンドルが、ピッカピカになりました。文明の利器って凄いなやっぱり。
いやワイヤーブラシだってけっこうスゴい道具なんだけど、ワイヤーブラシでかなりの時間ゴシゴシした上のハンドルも、
ものの数分でこの輝き!
氷を押さえる部分。
氷を乗せる部分。
ピッカピカになりました。
でも、細かい部分はディスクグラインダーの刃が届かないので、ワイヤーブラシでゴシゴシゴシゴシゴシ、、、、
これで、ある程度の錆落としと可動部分のお掃除ができたので、あとは落とした汚れやサビが残らないようにひたすら拭きます。拭くと言っても水拭きできないので、揮発性の高い除菌用のアルコールを使って、とにかく拭いて拭いて拭きまくりました。
かき氷機の刃を研ぐ
今度は、サビを落としたかき氷機の刃を研ぎます。
サビを落としたかき氷機の刃。
これを包丁を研ぐのと同じように、砥石で研いでいきます。中砥(なかと)という中くらいの目の砥石と仕上げ砥と呼ばれる細かい目の二種類の砥石を使って研ぎました。
研ぎ終わった刃です。
写真ではビフォーアフターの違いが分かりにくいですが、けっこうしっかりと刃が付きました。真ん中の欠けているところは、流石に一回研いだだけでは無くならないので、この先研いでいるうちに目立たなくなっていくんじゃないかと。
あ、そーそーかき氷機の刃の研ぎ方とゆーマニアックな動画があったので参考にしましたヽ(^。^)ノ
サビを落として、可動部分もきれいにしてなめらかに動くようになって、刃も研いだので、これでやっと氷を削る準備ができました。
ディスクグラインダー持ってて良かった^_^ワイヤーブラシだけでやってたら、相当きつかったのは間違いないし、こんなにきれいにはならなかった、きっと。
【追記】かき氷機のハンドルをきれいにする
かき氷機のなんとなくメンテナンスが終わったので、氷の試し削りをしてみたら、ハンドルのところの塗装が剥げ落ちてきて、手につくわ、氷に降りかかるわ、、、、、とゆーわけで、ハンドルの部分のお手入れもすることになりました。
かき氷機本体はもうきれいに拭き拭きしたので、ハンドルの塗装や木の粉が降りかからないようにラップでぐるぐる巻きにしてからハンドル磨きに取り掛かりました。
塗装がハゲハゲのハンドル部分。
紙やすりで、ジョリジョリジョリジョリと塗装部分と、木の汚れている部分を落としていきます。240番の目の紙やすりを使いました。
きれいになりました。
水拭きしてしっかり乾かしてから、油を塗ります。ほんとは荏胡麻油とか、亜麻仁油といった早く乾くオイルが向いているのですが、家になかったのでオリーブオイルを塗ることにしました。
オリーブオイルは乾きにくいオイルなので、ほんとに少量を伸ばして塗り込みます。
かき氷機のハンドル部分のお手入れも完成!
これでいよいよかき氷作りができるようになりました!
次はかき氷用の氷作りに続きますよヽ(^。^)ノ