そーの母は台風15号の被害の大きかった千葉県の先端の館山市に住んでいて、大きな木が倒れてきて屋根に乗っかって雨漏りするようになる、窓を突き破る、2週間近くの停電、水道の水も出ない、という結構な被害を受けました。
僕が住んでいるのは、同じ千葉県ではありますが真ん中辺りの市原市です。鉄柱が倒れたゴルフ練習場のあるところです。市原市でも多くの地域で停電したりしていましたが、幸いうちは被害もなく停電もしませんでした。なので、その時には、救援物資としてペットボトルのお水や食べ物、氷など届けたり、スマホを充電できるバッテリーや電池式のライトなどを館山の母の家に届けに行きました。
台風後の館山ではスーパーやコンビニのほとんどが停電でやっていない状態でしたし、市原でさえコンビニの食料品売場はすっからかん、氷は売り切れでした。ガソリンスタンドは、多くのところが閉鎖し、やっているスタンドは長蛇の列で警察が交通整理に出るほどでした。
そしてまた、大型の台風が来ます。予報では今年一番の猛烈な強さの台風ということらしいです。
というわけで、台風に備えて、備蓄とか台風対策をしました。これまでほとんど防災のための備蓄とか対策をしてこなかったので、色々と調べながら台風対策をしていきたいと思います。
目次
台風の前に備蓄、用意しておきたいもの
そもそも台風対策って何をすればいいんですかね?
前回の台風で一番多くの世帯で起きた被害が停電です。停電すると、当たり前ですが電気が使えません。9月半ばでまだ暑かったのですが、冷房が使えません。冷蔵庫の電源が切れて冷たいものも食べたり飲んだりできなくなってしまいます。スマホの充電もできなくなってしまいます。
水道の水は、基本的には、マンションや井戸水などモーターで上に汲み上げるところでない普通の一軒家では、停電しても水道のお水は出ます。なので暑さ対策で水風呂に入った、水のシャワーを浴びたとたくさんの知人友人も言っていました。
がしかし、館山の母の家は一軒家で井戸水ではありませんが、停電によって水道水も止まってしまいました。場所によっては、一軒家であっても断水してしまうところもあるようです。水道局に訪ねてみたところ、館山は管轄外なので分からなが、基本的には停電しても水道水は出ると言っていましたが。
水道水が出ると言っても、普段、飲水として水道水を飲んでいないのであれば飲水は確保しておかなければいけません。停電になると、その地域のコンビニやスーパーなども営業できず、普段ならいつでもどこでも買えるペットボトルのお水が買えなくなってしまいます。
ガスも、基本的には停電していても乾電池式のガスコンロは使うことができます。オール電化でIHの家では当たり前ですがお湯も沸かすことができません。お風呂や流しの給湯を電気の操作パネルなどでおこなうタイプは使うことができないので、お湯は出ません。
そんなことを踏まえつつ、夫婦2人と小学生の子供が1人の3人家族が3日間過ごせるだけの水や食料などを蓄えておきたいと思います。3日では救援物資が届かない場合もあるので、本当は1週間分の備蓄が望ましいのですが、1週間分となると水も食料も相当な量になるので、今回の台風には3日分+αの準備をすることにしました。
飲料水
何はなくともまずは水です。停電では水道は止まらないので水道水を飲めばいいのですが、何かしらのトラブルで水道が止まってしまうことも考えられますし、安心して飲める水を確保できるならしておいたほうがいいわけで。
水の備蓄しておく量ですが、1人につき1日3リットルの水が必要なのだそうです。なので家族3人で3日間で27リットルです。
2リットルのペットボトルを18本で36リットルを普段使いの他に余分に用意しました。
食料品
食料品の備蓄も3日分。
こうやって写真で見るとすごい量ですが、カップラーメンとご飯だけで、約30食分です。1人3食の3日分で27食なので、これでも多過ぎという分けでもありません。
カップラーメン、焼きそばなどお湯を入れれば食べられるものが15食分。ご飯は鍋にお湯を張って温められるものを15食分。カレーのレトルトを8食分。サバ缶、イワシ缶、焼き鳥缶をそれぞれ3缶づつ。常温保存できる魚肉ソーセージ4本。お菓子少々。と野菜ジュースを9本。
ガスが普通に使えるのであれば、お米やパスタなどはこの他にもあるので、3日を過ぎてもしばらくの食料は大丈夫と思われます。停電が長引くとと野菜が全く取れなくなる可能性があるので、最初の1日2日は冷蔵庫の野菜を食べ、その後はジュースで野菜を取ることに。
そのまま食べられるパンなどもあったほうがいいのですが、普通のパンはそれほど長くは持たないし、もちろん冷凍もできないので、間近になったらパンなどもちょっと買い足そうかと。でも、間際にスーパーやコンビニからパンが消えても3日分の食べ物がある状態にしておきました。
こういった備蓄する食料について調べたところによると、水を入れるだけで食べられるアルファ米というのがあるらしい。尾西食品というところのアルファ米が有名で評価も高いです。なかなかのお値段がしますが、長期保存もできて水さえあればご飯が食べられるのはすごい!電気もガスも止まってもご飯が食べられるってことですよね。
長期保存できる缶詰のパンなんかもあるんですねぇ。知らなかった。こちらもまあまあのお値段がしますが、やっぱり長期保存できるのは、台風以外の突然の災害のときにも安心ですね。
今回は、モバイルバッテリーとライトを買ったので、次回はこの辺りの長期保存できる食料を検討しよっと。
モバイルバッテリー
台風で停電になってスマホの充電ができないのは、本当に困ります。大きな被害にあった時に、「どこに行けば救援物資が受け取れるのか」、「そもそも避難所はどこなのか」、「電気が復旧するのはいつなのか」、そういった情報を知ることができなくなりますし、心配している家族や友人との連絡も取れなくなってしまいます。
僕のモバイルバッテリーは、前回の台風の時に館山の母のところに置いてきたので、新しく買いました。今回は、災害用ということも意識して選びました。
■大容量(20000mah以上)
フル充電でスマホが5,6回充電できる大容量のもの
■ソーラーで充電できる
モバイルバッテリー自体も太陽光で充電できるなら停電時でも安心して使える
■LEDライトが付いている
ライトは別にも用意したし、スマホにも付いているけれど、停電の夜は真っ暗なので、ライトはあったほうが何かと便利なはず。
今回買ったのは、これ。Amazonのレビューもサクラチェッカー(アマゾンのレビューのヤラセやサクラをチェックしてくれる)でチェックして買いました^_^
ライト
電池式の明るいライトと釣り用の頭につけるタイプのライトを持っていたのですが、これも今は母のところに行っているので、防災や備蓄に詳しい友人がおすすめしていたライトを購入しました。
届いて実際に使ってみて良かったところ。
■明るくて、軽い
■ぶら下げられるだけじゃなくマグネットでくっつく
■防水&防塵 IP65
■モバイルバッテリーとしてスマホの充電もできる
台風の停電対策として買ったけれど、これいいな。釣りのときにも使いやすそう。これはもう一個買い足そう。
カセットコンロとガスボンベ
停電してもガスは使えるんです。でも、用意している食料は水だけで食べられるご飯でもなければ、開けるだけで食べられるパンでもなく、お湯を注いだり、お湯で温めたりしないといけないものばかり。
なので、もし、万が一なにか別の問題でガスの供給が止まってしまったらすごく困るので、カセットコンロとガスボンベも用意しておきました。カセットコンロとガスボンベは、台風での停電以外の災害のときにも役に立ちますし。
電池
母のところに持っていったライトは電池式のものだったので、それに合う電池もたくさん持って行ったのですが、今の僕の家にあるのはLEDの小さなライトくらいしか電池を使うものがないので、電池は少なめ。
電池式のライトや懐中電灯、スマホ充電器などがメインなら、電池もしっかりと準備したい。
ウエットティッシュ
これも水道が出れば全く問題ないのですが、とにかく母のところでは水が出なく手も洗えない状況が続いていたので、同じものを持っていきました。念の為買っておきました。
トイレットペーパー
停電が長びいてお店が開かず、手に入れられないとら困る生活必需品。トイレットペーパーと同様にちっちゃい子供がいるうちは紙おむつ、女性の方の生理用品なども備蓄しておく必要がありますね。
薬
これもいつでも買うことができなくなる可能性があるので、不足しているものは買い足しておく。今回はどの常備薬も残っていたので買い足しはなかったけれど。
ガソリン
車のガソリンも満タンにしておく。前回の台風時に館山に支援物資を届けに行く際、ガソリンがなかなか入れられなくて困った。
それと同時にホームセンターからガソリンの携行缶もなくなりました。これまでガソリンの備蓄なんて考えたことがなかったけど、ガソリンは消防法で定められたガソリン携行缶に入れれば誰でも持ち運びができるということを知りました。
誰でも持ち運びできるのですが、「自分でガソリン携行缶にガソリンを入れることはできず、ガソリンスタンドの従業員に入れてもらう必要がある。なので基本的にセルフのガソリンスタンドでは入れらない。フルサービスのガソリンスタンドに行く必要がある。」という規則になっています。
また、京アニ放火事件でガソリン携行缶が使われたことを受けて、購入時には身分証の確認、使用目的の問いかけなどがされることもあるようです。
台風の前に準備、やっておきたいこと
台風に備えて蓄えておくことの他に、台風前にやっておきたい準備、対策などをまとめました。
充電する
台風が来る直前に合わせて、モバイルバッテリーやライトなどをフル充電しておく。ノートパソコンなどスマホの充電にも使えたりバッテリー代わりになりそうなものはすべて充電しておく。
庭の植木鉢や物干し竿、自転車など片付ける
庭に置いてある植木鉢や洗濯物を干す物干し竿など、飛んでしまう可能性のあるあらゆる物をなるべく家の中にしまう。
物干し竿と干し台のパーツも土台から抜いて部屋の中に入れました。土台の部分はかなり重たかったのと風を受ける面積も狭いので、そのままにしておくことにしました。
自転車などはもろに風を受けて飛んでしまうので、室内にしまっておく。うちはシャッターの付いた駐車場があるのでそこにも、庭においてある飛びそうなもので運べそうなものは全て車庫の中にしまいました。
雨戸のない窓を養生する
前回の台風で、多くの家や学校などのガラス窓が割れる被害も多かったので、雨戸のあるところはもちろん全部閉める。出窓など雨戸のないガラス窓は、養生するという言葉はあってないとは思うけど、養生テープとダンボールを使ってもし割れてしまった時にガラスの破片が飛び散らないようにする。
紙のものでも布のものでもガムテームだとも跡が残りそうなので、きれいに剥がれる養生テープを使うことにしました。
ガラス窓に内側から「米」のようにというかユニオンジャックのように縦横斜め養生テープを貼って、その上からガラスのサイズに合わせて切ったダンボールを貼り付ける。
とりあえず大きなガラス面を養生テープで飛散防止。
風の通り道の出窓は、養生だけでなく、その上からダンボールも貼った。
お風呂の水を溜めておく
停電しても水は出るので問題ないのだけれど、普段からお風呂に入る直前に抜いて溜め直すようにしています。
避難所、避難場所を確認しておく
台風の規模や進路を確認して危なそうなら避難する。また台風やその他の災害で避難する場所を事前に確認しておく。
災害が起こってからだと、通信障害で避難所の場所が調べられないことも考えられます。というか、そもそも僕の住んでいる地域のお役所の防災マップ、ハザードマップが見にくくて分かりにくい。混乱させようとしてるのか?と思うくらいのレベル。
台風の備蓄とか台風対策まとめ
東日本大震災の後、防災グッズを詰めたリュックを作りました。そんで今回の台風に備えようとごそごそリュックをあさっていたら、賞味期限がかなーり前に切れているリッツの缶が出てきました。これではいけませんね。
こんな台風の直前になってあわてて備蓄とか対策とかするなっ!普段からやっておけ!と防災意識の高い人には怒られそうですが、これをきっかけに少しづつでも、防災の知識を深めて、備蓄も意識していこうと思います。
【追記】大型台風の被害
結局のところ台風19号は、千葉の僕が住んでいる家では、全く被害はなく、台風対策が無駄に終わりました。
台風対策は結果としては無駄に終わりましたが、備えておいてよかったです。どんなに準備、対策をしたところで規模が大きな台風が直撃すれば、気休めにしかならないのですが、その気休めが結構大事なのかなと思いました。多少ですが、安心感があります。
養生テープを使って、雨戸の無いガラス窓を養生するのにどのくらいのテープが必要なのか(今回は25mのテープを4本でちょっと足りなかった。6本くらいあると、貼り方にもよるけど全部いけると思う)とか、養生テープを貼る、植木鉢や物干しを家の中に取り込む、などの台風対策にどのくらいの時間がかかるのか、どのくらいの労力なのか、といったことも経験できて良かったです。
備蓄も今回の台風対策である程度したので、コレを維持しつつもうちょっと長期保存できるものに切り替えて行こうと思います。
なにはともあれ、無事で良かった。
この台風で多くの地域で豪雨による大きな被害が出ました。亡くなられた方のご冥福と、被災された方々が一日も早く日常を取り戻せることをお祈りします。