ベストポットの口コミ、感想、レシピ

 モラトゥーラの土鍋、ベストポットの使い方とレシピです。

 ベストポットの使い始めの目止めのやり方から使い方、レシピ、ゴゲの取り方などについて書きました。

 ベストポットは、スタイリッシュなデザインをしていますがれっきとした土鍋です。三重県四日市の萬古焼(ばんこやき)です。その独特なフォルムの萬古焼の土鍋にピタッとハマる鋳物のフタによって「蓄熱調理」ができるのが、他の鍋にはないベストポットの持ち味です。

 ベストポットの特徴や使った感想などはこちらに書いているので良かったら参考にしてください。
https://itiho.com/bestpot/
 そんな「蓄熱調理」を使ったベストポットの使い方をメインにあれこれ試したので紹介していきます。

 ベストポットは16cm、20cm、25cmと3つのサイズがありますが、今回ここで使っているのは真ん中の20cmのサイズのベストポットです。カラーはインディゴブルーです。

ベストポットの全ラインナップはこちらから

ベストポットの目止めのやり方

 ベストポットに限らず土鍋の使い始めには「目止め」をします。目止めは土鍋の細かい穴を塞いで、ニオイ移りを防いだり、そこからひび割れたりするのを防ぐためにします。

 まずは使い始める前にベストポットをよく洗って、しっかりと乾かします。土鍋は、しっかりと乾かしてから使うのも大事なポイントです。濡れたまま火にかけるとヒビが入ってしまうことがあるからです。

 洗ってしっかりと乾かしったら、いよいよ目止めです。目止めは、土鍋でお粥(かゆ)を作ればOKです。

 お粥を作って、しばらく置いておくことでお粥のとろっとろのデンプンが細かい穴を塞いでくれるのです。

ベストポットで炊いた粥

 お粥は、生米から作っても、炊いたお米で作ってもどちらでも大丈夫です。

お粥で目止め

ベストポットの目止めお粥 (1)

炊いたご飯 適量
水 適量

1.炊いたお米を200gくらいベストポットに入れて、鍋の8割くらいまで水を入れて弱火にかける。

2.沸いたら、吹きこぼれないように火を調整しながらごとろっとするまでゆっくりと煮ます

3.粥になったら(水分のところがトロトロになったら)火を消して、そのまま1時間以上おいておく。

4.鍋が冷めたら お粥を取り出して出して(もちろんお粥は食べられます)、水洗いして、しっかりと乾かしたら「目止め」の完了

 目止めは、最初だけでなく、定期的にしたほうが土鍋が長持ちします。

ベストポットで炊いた粥2

 ベストポットは普通の土鍋よりも冷めるのが遅い(蓄熱効果が高い)ので、1時間フタをしないでおいていても、まだそのまま食べられるくらい温かいです。



ベストポットの蓄熱調理を使ったレシピ

ベストポットはいろいろな調理ができる土鍋です。ベストポットの公式レシピページにもベストポットを使ったレシピがたくさん載っています。

 ベストポットは弱火でコトコトもできますが、ここではあえて弱火でコトコトをほとんど使わず、「蓄熱調理」すなわち”火を消してベストポットが蓄えている熱で調理をする”を使った作り方、レシピを中心に紹介します。

 作り方中に登場する”沸騰したら”とか”沸いたら”は、ベストポットのフタからフツっと蒸気がでた状態のことです。こうなったら火を止めて、蓄熱で調理します。

ベストポットの沸騰


ベストポットで白米を炊く

ベストポットで炊いた米3合

 ベストポットは、毎日のご飯を炊くためだけでも十分に価値があると個人的には思っています。鍋でご飯と炊くってこんなに簡単だったんだ!を体感できるのがベストポットです。

ご飯を炊く

ベストポットでご飯を炊く

米 2合(3合)
水 360ml(540ml)

1.お米を洗ってザルに上げておく
2.洗ったお米と水をベストポットに入れてフタをして強火(鍋の外に火が出ない程度)にかける
3.沸騰の合図の最初のフツッから1分したら、火を消す
4.20分おいておく

 これだけで、美味しいご飯が炊けてしまいます。しかも蓄熱効果によって、フタをしたままにしておけば2時間後でもそのまま食べられるくらい温かいのです。

 20cmのサイズのベストポットはお米2合または3合が丁度いいです。

トマトご飯

ベストポットで炊いたトマトご飯2

 トマトをまるごと一緒に炊くトマトご飯は、意外な組み合わせな感じもしますが、サラッとしたトマトのリゾットのようでとっても美味しいです。しかもリゾットのように付きっきりじゃないので楽ちんです。
 トマトが入る分、水を減らしてあります。トマトが中サイズならトマトご飯、トマトが大ならリゾットっぽくなります。

トマトご飯を炊く

ベストポットでトマトご飯を炊く

米 2合
水 270ml

トマト 1個
ニンニク 2〜3個
コンソメキューブ 1個
塩 3つまみ
オリーブオイル ひと回し

イタリアンパセリ 適量
パルミジャーノ 適量

1.お米を洗ってザルに上げておく
2.トマトはヘタを取り、ニンニクは2mmくらいのスライスにする
3.ベストポットに洗ったお米、水を入れ、真ん中にトマト、ニンニク、塩、オリーブオイル、コンソメキューブを潰して入れる
4.強火にかけて、沸騰してから1分したら火を消し、20分おいておく
5.全体をよく混ぜて、塩を調整する(分量外)。フタをして5分ほど馴染ませる
6.器に盛って、好みでイタリアンパセリ、パルミジャーノ、オリーブオイルを振る

 炊きあがりのトマトがドンッと入ったご飯を食卓で混ぜ合わせるのも楽しいトマトご飯を是非。




秋鮭とマッシュルームご飯

ベストポットで炊いた秋鮭とマッシュルームご飯

 生の秋鮭とマッシュルーム使ったご飯です。サーモンでもOKです。こういった炊き込みご飯系はベストポットが得意とするところで本当に簡単です。

秋鮭とマッシュルームご飯を炊く

秋鮭とマッシュルームのご飯

米 2合
水 350ml
コンソメキューブ 1個

ニンニク 2個
玉ねぎ中 1/2個
マッシュルーム 1パック
秋鮭 2切れ

オリーブオイル 少々
イタリアンパセリ 適量
バター 少々

1.お米を洗ってザルに上げておく
2.ベストポットでみじん切りにしたニンニクをオリーブオイルで炒める(弱火)
3.にんにくが色づいたら、ためネギのみじん切り、続いてスライスしたマッシュルームを炒める
4.そこに米、水、潰したコンソメキューブを入れる
5.鮭に塩をして、フライパンで表面を強火でビシッと焼く
6.焼いた鮭をベストポットに並べて、フタをして強火。沸いてから1分したら火を止める
7.20分したら、バターを入れて全体をよく混ぜ、塩を整える(分量外)
8.器に盛り付けてイタリアンパセリを振る

 ここでは洋風に仕上げていますが、お醤油をちょこっと入れてバター醤油でも美味しい!

ベストポットでお赤飯を炊く

ベストポットで炊いたお赤飯

 ベストポットは普通のご飯だけでなくおこわ(もち米のご飯)もいい感じに炊けます。おこわの代表、お赤飯をベストポットで炊いてみました。
 おこわ好きの僕としては、こんなにおこわがキレイに炊けるのはほんとに嬉しい。



お赤飯を炊く

ベストポットでお赤飯を炊く

もち米 2合
小豆 50g
水 400ml(茹で汁300ml)

ごま塩 適量

1.もち米を洗って、ザルに上げておく
2.小豆を洗って水400mlとベストポットに入れ蓋をして中火にかけ、沸いたら火を消して15分おく
3.小豆と煮汁を分けて、冷ましておく(この時点では小豆はまだ固い)
4.煮汁300mlともち米をベストポットに入れ、1時間以上おいてお米に水を吸わせる
5.ベストポットに小豆を加えて、強火にかけ、沸いてから1分したら火を消す
6.20分したら、小豆を潰さないように混ぜる
7.器に盛ってごま塩を振る

 僕は、あんこを作るときも小豆の渋抜きをしないので、今回もしていません。気になる人は、最初に小豆を煮るときに沸騰したら水を取り替えて煮なおしてください。
 今回は、小豆(あずき)を使って作りましたが、もちろんささげ豆を使っても。

ベストポットで無水カレーを作る

ベストポットで作った無水カレー

 流行りの無水カレーもベストポットで作れます。野菜の水分だけなので旨みたっぷり、鶏のウイングもしっかり火が入ってふっくら蒸されます。

手羽元の火の入り




無水カレーの作り方

ベストポットでカレーを作る

玉ねぎ中 2個
人参小 2本
トマト大 1個
鶏の手羽元 6本
オリーブオイル 少々

カレールー 1/2箱

1.玉葱、人参、トマトを1cm角くらいに適当に切る
2.ベストポットに人参、玉ねぎを入れ中火で炒める
3.玉ねぎがしんなりしてきたら、トマト、手羽元、カレールーの順にのせてフタをして、中火にかける
4.沸いたら火を消して、20分再び中火にかけて沸いたら(わりとすぐに沸く)、火を止めて20分
5.よく混ぜる

 蓄熱で調理するので、焦げる心配もありません。安心して放っておけます。これをベースに、色んなアレンジカレーを作ってみてください。

ベストポットで豚バラとブラックビーンズの煮込みスープ

ベストポットで作った豚バラとブラックビーンズの軽い煮込みスープ

 豚バラと黒豆(水煮缶)を使った軽い煮込みのスープです。これとパンにサラダで立派な夕食になります。
 今回使った黒豆の水煮缶は、玉ねぎ、ニンニク、辛いスパイスなどが入っているチリビーンズですが、普通の水煮缶でもOKです。

豚バラとブラックビーンズの煮込みスープの作り方

豚バラとブラックビーンズの軽い煮込みスープの作り方


豚バラ肉 300g
チリビーンズ 1缶
玉ねぎ中 1個
ニンニク 1,2個
トマト中 1個

オリーブオイル 少々
塩 適量

1.豚バラを親指大に切って塩をする
2.ニンニクはみじん切り、玉ねぎとトマトは1cmくらいに適当に刻んでおく
3.少量のオリーブオイルをベストポットに入れて、中火で豚バラを炒める
4.豚バラの脂が出て、全体が白くなったら豚バラを一回取り出す。火を消す
5.豚の脂で、にんにくを炒める(蓄熱で)。続いて玉ねぎを弱火で炒める
6.玉ねぎがしんなりしてきたら、豚バラを戻し、豆の水煮缶、とトマトを入れて、塩で味を調える
7.フタをして中火にかけ沸いたら火を消す。20分経ったら、再び中火にかけ沸いたら、火を消して20分

 ショートパスタなどと一緒に食べても美味しいです。

ベストポットであんこを作る

ベストポットで炊いたあんこ

 「豆を煮る」は土鍋の得意とするところです。ここ最近は無水鍋を使って弱火で煮ていたのですが、ベストポットの蓄熱調理を使って、なるべく火を消した状態で小豆に火を入れました

あんこの作り方

小豆 200g
水 適量
グラニュー糖 125g
中ざら糖 125g
塩 少々

1.小豆をよく洗ってベストポットに入れ水を7分目まで注ぎ、フタをして中火にかける
2.沸騰したら弱火にして10分。その後火を消して30分おいておく
3.再び中火にかけ、沸いたら火を止めて30分
4.柔らかく小豆が煮えているのを確認したら、水を加えてかき回し、しばらくしてから上澄みの水を捨てる
5.また水を注ぎ、かき混ぜ、上澄みを捨てる。を2回繰り返す(全部で3回)
6.サラシなどに煮小豆をあけてしっかりと小豆の水分を絞る
7.ベストポットに小豆を戻し入れ、砂糖も入れてよく混ぜ合わせる
8.弱火にかけて砂糖を溶かし、好みの濃度になるまで混ぜながら水分を飛ばす

 あんこの作り方も参考にしてみてください。自分で作ったあんこは本当に美味しいんです。

ベストポットでプリンを作る

ベストポットで蒸したプリン

 ベストポットは鍋底が広くないので、たくさんのプリンカップを並べることはできませんが、火入れの感じは抜群ですし、ベストポットだけで作れるのでお手軽です。

プリンの作り方

ベストポットでプリンを作る

《直径12cm高さ5.5cmのココット1台分》
卵M玉 2個
グラニュー糖 50g
牛乳 180ml

カラメル
グラニュー糖 20g
水 大さじ1

1.鍋(金属の鍋)にカラメルのグラニュー糖に少々の水(分量外)を入れ火にかけ、砂糖が黄色から茶色になってきたあたりで大さじ1の水を入れる。ココットに流す
2.ボールに卵をグラニュー糖の半分を入れすり混ぜる
3.鍋(普通の鍋)に牛乳と残りのグラニュー糖入れ、火にかけよく混ぜながら沸かす。
4.牛乳の周りがふつふつしてきたら、卵のボールに3回に分けて混ぜながら注ぎ入れる
5.ザルなどで濾してココットに流して、アルミホイルでフタをする
6.ベストポットにキッチンペーパーを敷いて、ココットを入れ、ココットの8分目まで水を注ぐ
7.ベストポットにフタをして中火にかけ、沸騰したら火を消す。20分おいておく
8.アルミホイルを開けて、揺すってみて全体がぶるんとなればOK
9.氷水で冷ます

 全卵、牛乳、砂だけのシンプルなプリンでも、バッチリ火入れのプリンは滑らかで美味しいのです。

ベストポットでチーズフォンデュ

ベストポットでチーズフォンデュ

 プロセスチーズで作る簡単チーズフォンデュです。超簡単だけど、変な市販品よりよっぽど美味しい(と思う)
 火にかけるチーズフォンデュ用の専用鍋がなくても、ベストポットの蓄熱でトロトロが長続きするのです。

チーズフォンデュの作り方

ベストポットでチーズフォンデュ

《二人分》
プロセスチーズ 8個
白ワイン 70ml
ニンニク 1個
牛乳 50ml

フランスパン 適量

1.ベストポットの鍋底にニンニクの切り口をこすりつけてニンニクの香りを鍋に移す
2.プロセスチーズを全部開けて、小さくカットする
3.ベストポットに白ワインを入れて中火にかけ、白ワインが沸いてアルコールを飛ばしたら火弱火に落とす
4.プロセスチーズを3回に分けて入れる。よく混ぜてチーズが溶けたら次のチーズを入れるようにする
5.全部チーズを入れたら、牛乳で適度な濃度に伸ばしたら完成
6.切ったバゲットなどを付けて食べる

 QBBなどのプロセスチーズはコーンスターチなどの粉入をれなくても分離せずに滑らかなチーズフォンデュになります。
 本格的なチーズを使う(エメンタールとグリュイエール)ときは、細かく切ったチーズにコーンスターチをまぶしてください。

 いろんなプロセスチーズを使ったり、黒胡椒やナツメグなんかを入れたり、とアレンジも楽しめます!

ベストポットで野菜を蒸す

ベストポットで蒸したサツマイモ

 ベストポットは、ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃといった野菜を蒸すのも得意です。

 大さじ1の水を一緒に入れて、蒸します。中火で沸いたら火を消して15分。を1セットにして、野菜によってこの回数を増やして蒸します。
 切ったカボチャなら1回、小さめのジャガイモなら2回、人参やサツマイモなら3回といった具合です。

 野菜の質や、サイズによってこの回数は大幅に変わってくるので、目安にしてください。また、3回以上やる場合は、水を足してください。

切ったカボチャを蒸す

ベストポットでカボチャを蒸す

 ベストポットに切ったカボチャの皮を下にして並べて、大さじ1の水を入れ、フタをして中火にかけます。

 中火⇒沸騰⇒火を消して15分

小さめのジャガイモを蒸す

ベストポットdeジャガイモを蒸す

 ベストポットに洗った小さめのメークイーンを入れ、大さじ1の水を入れ、フタをして中火にかけます。

 中火⇒沸騰⇒火を消して15分⇒中火沸騰⇒火を消して15分

サツマイモを蒸す

ベストポットでサツマイモを蒸す

 ベストポットに洗ったサツマイモと大さじ1の水を入れて、フタをして中火にかけます。

 中火⇒沸騰⇒火を消して15分⇒中火沸騰⇒火を消して15分⇒沸騰⇒火を消して15分

 3回になると面倒くさそうに感じますが、中火での再沸騰はけっこうすぐなので、実際にやってみるとそれ程面倒でもありません。

人参を蒸す

ベストポットで人参を蒸す

 ベストポットに洗った人参と大さじ1の水を入れて、フタをして中火にかけます。

 中火⇒沸騰⇒火を消して15分⇒中火沸騰⇒火を消して15分⇒沸騰⇒火を消して15分

 蒸した野菜は、いろいろな料理に使えますし、電子レンジで火を入れるよりも甘みを引き出せるので、ぜひベストポットでの野菜蒸しもお試しください!



ベストポットの焦げをきれいに取るには

ベストポットの焦げを落とす

 ベストポットが焦げ付いてしまったら、水を入れて沸かしてしばらくおいてからスポンジでこすります。

 それでも落ちない頑固な焦げは、重曹を使って落とします。

重曹でベストポットの焦げを取る

 ベストポットに水と重曹を大さじ2〜4を入れて沸かし、そのまま一晩おいておきます

 次の日、スポンジでこすればきれいに落ちます。スポンジでキレイに落ち切れない場合はメラミンスポンジでこするとキレイになります。

ベストポットの焦げを落とす2

 重曹を使って焦げを落としたときは、お粥を作って目止めをし直します。

モラトゥーラの土鍋、ベストポットの使い方とレシピのまとめ

ベストポット

 今回は「火を消す」ことにこだわってベストポットの使い方を紹介してきましたが、もちろん普通に弱火でコトコト煮たりもできますし、ベストポット自体をオーブンに入れて使うこともできます。

が、ベストポットの一番の特徴はやはり「蓄熱調理」だと思います。今回は火を消して何分というデータを取って、時間の目安として紹介しましたが、ベストポットと仲良くなれば、もっともっと「蓄熱調理」を感覚で使えるようになると思います。

 ご飯だって火を消して20分以上放っておけば良いので、時間を計る必要もありません。

 蓄熱調理!モラトゥーラの土鍋、ベストポットの感想と口コミの方でも散々書いていますが、ベストポットはご飯を炊くための土鍋として最適です。「ご飯を炊く」にしか使わないとしてもおすすめできるくらいベストポットでご飯を炊くのは簡単で、ずっとあったかいんです。

 ぜひベストポットの「蓄熱」の凄さを体験してみてください。

 モラトゥーラの土鍋、ベストポットの公式サイトはこちら