そーは、築30年くらいのおうちに住んでいます。
そんで、キッチンには家の築年数と同じだけ年数の経った蛇口がついています。その年代物の蛇口がここ最近締まりが悪くなって、グッと閉めてもちょろちょろちょろちょろ・・・・・・・・と水が出るようになってしまいました。
最初のうちは、「蛇口の閉め方にコツがあるんだよ!」とか言って閉めていた嫁も、、、日を追うごとにそのコツとやらも効かなくなり、だんだんとちょろちょろにイライラしてきて、、、ついには「ムキーーーーーーーッ!!!キッチンの蛇口替えろっ!替えろ!!!替えろーーーーーっ!!!!!」と。
そんなわけで、キッチンの蛇口を交換することにしました。
ちょっと調べたところ水道屋さんにキッチンの蛇口の交換をお願いすると、新しい蛇口の代金とは別に取付け作業代として1万円から2万円くらいかかるようです。が、自分で蛇口を交換するのは、それ程難しくなさそーだったので自分で交換することに。
自分で交換するにあたってキッチンの蛇口の交換について調べてみると、古い蛇口もタイプが色々あって取り外し方もそれぞれだし、新しい蛇口は当然種類もたくさんで取り付け方も蛇口によって違うらしい、ということが分かりました。
そんなわけで、うちと同じタイプの蛇口の人には何かしらの役に立つんじゃないかと思い、ブログに蛇口を交換した記録を書くことにしました。
ちなみに、うちの古い蛇口はワンホールの混合水栓で、ボルト式ってので固定されています。それを、同じワンホールの混合水栓の上面施工の蛇口に交換していきます。あ、言葉の意味は順に解説しながら作業の工程を説明していきますよ。
キッチンの蛇口の選び方
まず最初に、取り替える新しい蛇口を選ばなくてはいけません。水道の蛇口は何でもかんでも取り付けられるわけではないのです。
うちの蛇口は「台付き」の「ワンホール」というタイプの蛇口です。
「台付き」というのは下側についているということです。「台付き」に対して「壁付き」というのがあります。これです。
これは「壁付き水栓」と呼ばれています。
同じ下についている「台付き」のワンホールの他には「ツーホール」と呼ばれるものもあります。ちょっと古いタイプですが、下の接続部分が広い台のようになっていて、その下に2つの穴が空いているものをいいます。
とゆーわけで、うちの場合は「台付き」の「ワンホール」の蛇口から選ぶことになります。
ワンホールとは、名前の通りで、キッチンの蛇口の取付口に一つの穴が空いているということなのですが、この穴のサイズによっても取り付けられる蛇口と取り付けられない蛇口があります。(水栓穴変換アダプターを使えば取り付けられる場合もあるようです)
空いている穴のサイズは、古い方の蛇口をはずさないと分からないのですが、外すのはけっこうめんどくさい。なので、新しい蛇口と交換する時に一気にやりたいですよね。
なので、今ついている蛇口の品番とかがわかれば、穴の適合サイズを調べられます。
うちの古い蛇口の品番はTKJ31UFRXでTOTOの蛇口です。この品番を検索するとその蛇口の仕様を見つけることができました。
TKJ31UFRXの図面のようなページが見つかりました。
このページによると、取り付け穴のサイズは35mmの-2mmから+4mmまでとなっています。33mm〜39mmってことですね。
で、「蛇口 シングルホール 台付き」で検索して新しい蛇口を探してみたところ、多くの蛇口が35mm±2mmとなっていました。33mm〜37mm(3.3cm〜3.7mm)ってことです。この穴のサイズなら大丈夫そう。
僕が選んだのはこれです。TOTOのTKGG31Eという蛇口です。
ほぼほぼこれまで使っていたタイプの現行品だと思われます。これを機にシャワー切り替えのできるやつにしようかとか、そのシャワーがグイーンって伸びるやつにしようかとか、頭から血が出るくらい考えたのですが、最終的には蛇口をあんまりごっつくしたくないなーということでシンプルなこれにしました。僕はこれにしましたが、好きな蛇口を選べばOKです。
ちなみにこの蛇口の寒冷地仕様はこれになります。水道が凍るような寒い地域に住んでいる人は寒冷地仕様の蛇口を選ばないといけないんですねー、知らなかった。
ボルト式の古い蛇口の外し方
キッチンの蛇口の交換で、何が一番大変ってこの「古い蛇口を取り外すことだ」と、たくさんの人がブログやAmazonのレビューなどで言っています。
うちのも30年も前に取り付けられたものですから、それなりに覚悟はしていました。が、結果としてはそこまで大変ではありませんでした。おそらくわりとちゃんとした工具があったからかもしれません。
古い蛇口を外すのに使った工具は、大小のモンキーレンチです。
サイズでいいますと大きい方は300mm、小さい方は150mmのモンキーレンチです。挟める幅が300mm(3cm)までと150mm(1.5cm)までということですね。
ペンチでもやれないことはないと思いますが、モンキーレンチの方がカチッと挟めてしっかりと回せると思います。お値段も数百円から1000円程度です。
それからキッチンの流しの下での作業になるので、ライトは何かしら必要です。懐中電灯でもなんでもいいのですが、できれば手で持たずに両手で作業ができるようなライトがいいです。懐中電灯でもタオルでくるんだり工夫すればなんとでもなります。
僕が使ったのはスタンドライトの先を取り外したものです。
あとは、蛇口を取り外す時にどうしても管の中に残っている水が出るので、雑巾と洗面器のようなものもあるといいです。
さて、いよいよ古い方の蛇口を取り外していきます。キッチンの流しの下です。
ちょっと見づらいですが、2本の管があって、そこに水を止めるハンドル(ひねるやつ)がついています。
これをどちらも時計回りに回してしっかりと閉めて、蛇口から水がでない状態にします。ハンドルが付いていなくてマイナスドライバーで閉める場合もあるみたいです。
閉めたら、蛇口から水が出なくなったか確認をしてから作業を始めます。
最初に、下から伸びている管に繋がっているホースを外します。外すのは黄色い矢印から上ですが、
まずは、ピンクの矢印のところを外してから、下のパーツを外します。
小さいの方のモンキーレンチで回して外します。グラグラしてうまく回らないようなら、下のパーツ(逆止弁というらしい)を大きい方のモンキーレンチで押さえながら外していきます。
狭いところでの作業になるので、モンキーレンチをちょっと動かしたら、もう一度元の位置でつかみ直すを繰り返しながら、少しづつ回してゆるめていきます。固くなくなったら手で回して外します。
外れました。この時、管に残っている水が出てくるので、雑巾と洗面器を使ってビチャビチャにならないようにしておきます。
今度は、その下のパーツ(逆止弁)を同じくモンキーレンチで外します。
外れました。同じようにして、もう一方も外します。
両方外したら、今度は一番奥の蛇口本体がキッチンに固定されている部分を外します。一番奥なので、仰向けになって床下に入る感じで作業をします。
これがボルト式と呼ばれる固定方法で、この黒い(うちの場合は)ナットと蛇口についているボルトとでキッチンの台に固定されています。ま、要するにこの黒いナットをゆるめて外せばOKということです。
小さい方のモンキーレンチを縦にして使って(さらに狭いので)、黒いナットをゆるめて、
ゆるんだら手でくるくる回して外します。
取れました。
そしたら、ナットで押さえられていたプレート?も外します。腐食して張り付いている場合は、マイナスドライバーでぐりぐりすると取れます。うちは多少錆びついていましたが、うちのは問題なく外れました。
外したナットとプレートです。
ここまでできたら、もう上の蛇口は参りましたとこんな感じにへにゃっとなっているので、引っ張って抜きます。
これで、古い蛇口の取り外しができました!
古い蛇口を取り外したところが汚れていたので、
金だわしと」メラミンスポンジでゴシゴシゴシゴシ、、、
まあ、30年の年月が経っているシンクだから、こんなものか。。。
ではでは、続いて新しい蛇口を取り付けていきます。
新しい蛇口の取り付け方
僕が買った蛇口は品番で言うと、TOTOのTKGG31Eという台付きのワンホールの蛇口です。
届いたのがこちら。
いや、ピカピカだね。ほんとにピカピカだね。テンション上がるね!
入っているパーツの紹介です。まず蛇口本体。
本体をキッチンに固定するためのパーツ、上面施工用アダプターという名前です。古い蛇口のボルト式のようにキッチンの下に潜らなくても上から蛇口の固定ができるってゆー優れものなのです。といっても、今はほとんどこれみたいですが。
それから、蛇口のホースと配管とをつなげるワンタッチソケット(逆止弁付き)です。
説明書に青いビニールで留められてるこの小さなパーツは、蛇口を上面施工用アダプターに固定する大事なパーツです。
六角レンチ。付属するこの六角レンチと古い蛇口を外す時に使ったモンキーレンチがあれば取り付けられます。
もう一つ入っているこのパーツは、蛇口の先端に浄水器をつける時に使うアダプターです。今回は浄水器をつけないので、使いませんでした。
あとは取り付け方とかが書いてある説明書。
さてさて、まずは上面施工用アダプターって名前の金色のパーツを取り付けていきます。
取り付ける前に、このパーツに付いている銀色の2本の棒を外します。棒にはそれぞれ小さなワッシャー(輪っかみたいなやつ)がついているので、なくさないように気をつけて外しておきます。
そしたら、Cの形をしたパーツを穴の中に入れていきます。
金色のパーツには「後側」のシールが貼ってあるので、そちら側が後ろになるように穴にセットします。
写真でいうと下の穴がしっかりとキッチンのシンクに対して真正面になるようにします。こんな感じです。
白いプラスチックパーツを引き上げて、下に入れたCの形のパーツを引き上げます。
上のパーツの穴とCのパーツの穴を合わせて、さっき外した棒をワッシャーと一緒に戻します。
付属している六角レンチを使って、この棒をくるくる締めていきます。
最後は、六角レンチを横にして、しっかりググググッと音がするまでしっかりと締めます。
しっかりと固定したら、蛇口本体のホースを上から穴の中に通し、
そのまま蛇口を金色のパーツにかぶせます。
そしたら、今度はこのパーツの出番です。
セットした蛇口の右後ろ辺りにネジ穴があります。このネジ穴で蛇口本体と中の金色のパーツを固定します。
白いのはこのちっちゃなネジを仮止めするためのネジ締めです。この白いやつでくるくるしつつ、蛇口本体を左右にずらしてネジ穴を探します。
やってみると分かるのですが、この白いのを使わず、最初から六角レンチで締めるのはけっこう難しいというか無理です。この仮止め用の白いパーツを使って、グリグリネジが穴に入ったら、六角レンチと選手交代です。
六角レンチできっちりと締めたら、ねずみ色の小さなフタをかぶせます。
これで上側の作業は完了。今度は下のホースを繋ぎます。
まずはこのパーツから。
これを配管の上にネジネジネジネジとねじって取り付けます。
最後はモンキーレンチでしっかりと締めます。2つともそれぞれの配管に取り付けます。
次に蛇口からのホースを繋ぎます。この先端についているプラスチックのキャップを外します。
で、右の水色のホースが水用のホース。左の「H」の赤いシールが貼ってあるほうがお湯用のホースです。
で、水道の配管も向かって左側がお湯の配管、向かって右側が水の配管と決まっているんだそうです。なので、このまま左のお湯のホースは左の配管に、右の水のホースは右の配管に接続します。
ワンタッチソケットにまっすぐホースの先端を差し込みます。この時先の金色の部分が見えなくなるまで、カチッと音がするところまでしっかりと差し込みます。
これで新しい蛇口の取り付けは完了です。
最初に水を止めるために閉めたハンドルをゆっくり開けて、水漏れなど問題なくちゃんと接続できているのを確認できたら、さらに開けます。
蛇口からきちんと水とお湯が出るかを確認します。
キッチンの蛇口の交換をDIYしてみた感想とまとめ
キッチンのというか蛇口の交換を人生で初めてやった感想としては、「作業自体はそれ程大変ではなかった」です。
ですが、実際に水道の蛇口の交換を始めるまでに、ものすごい種類のある蛇口から何をどう選べばいいのか、蛇口はどういうふうに固定されているのか、どうやって外すのか、道具は何が必要なのか、新しい蛇口はどうやって取付けるのか、とかを調べるのが結構時間がかかりました。
本文中にも書きましたが、兎にも角にも「古い蛇口を外すのが大変」と多くの人がいっています。でも、何をどうすればいいのかが分かっていて、必要な道具さえあれば問題なく交換できるんじゃないかと。
それにしても新しい蛇口はなんて滑らかな動き!そして、トンッと水が毎回完璧に止まる!!!素晴らし〜!!!
当たり前っちゃー当たり前なんですけどね、、、ピッカピカだし全然ストレスなく使えるわー!もっと早く替えとけば良かったーーーー!
ちょろちょろちょろちょろお水が出るようになったら、1日も早く蛇口を交換することをおすすめします!