アイデアって、なんかこの上のイラストみたいにピーン!!って閃いたり、フッとなにか降りてくるみたいなもんだと思い込んでいました。
いや、そっちの方がなんか素敵。でも、違うんですって。
「アイデアの作り方」って本を読んでみました。ジェームス・W・ヤングさんという方が書いておられます。全ページで100ページほどのうっすい本です。
竹内 均さんという方の「解説」、今井茂雄さんというこの本の翻訳をされた方の「あとがき」なんかが全体の3分の1くらいあったりして、目次とか、ご挨拶的なことを抜いちゃうと、実質、50ページくらい。
しかも、文字がでかい。
でも、読んでみると、本質的なことが書かれていてこのくらいのページ数でも十分に内容に納得できました。
多くの本は書かれていることのうち言いたいことは5%だと、誰かが言っていました。そー考えると、この本は、のこりの95%を足すと1000ページはいけるってことになるかもしれません。
まあ、そんなことはさておきヤングさんはどんなことを言っておられるかといいますと、
アイデアは一つの新しい組み合わせであるという原理と、新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性をみつけだす才能によって高められるという原理
によってアイデアは生み出されるらしい。うん、なんか日本語がかたい。。。
事物の関連性をみつけだす才能っていうのは、一見、関係のなさそうなコトとモノ、コトとコト、モノとモノなんかの関連性を色んな角度から見たり、違った光の下で眺めたり、並べてみたりしてその関係を見いだすってことです。
これがまあ、大変何でしょうけどね、うーーーーーーん、うーーーーーんってなっちゃいますよね。
で、ヤングさんは
アイデア作成には常にこの技術が意識的あるいは無意識的に用いられているということ、またこの技術は意識して修練でき、それによってアイデアを作り出す能力は高められる
とおっしゃっております。
「アイデアを作り出す能力は高められる」ってなんかいいですね〜。
この技術には五つの段階があります。
第一段階 資料集め
第二段階 資料の咀嚼(そしゃく)
第三段階 なにもしない
第四段階 ユーレカ!
第五段階 具体化、展開
これだけ見ると、なんのこっちゃわかんないですよね。でも、こーゆー段階をちゃんと踏んでいくと、アイデアが生まれる、もしくは生まれやすくなるんですね。
ボーーーーっと、考えてるだけ、考えてる振りをしているだけじゃ生まれてこないんだ、アイデアってのは、ということがよく分かりました。
ヤングさんは、僕が生まれる前に亡くなっています。ので「アイデアの作り方」は古い本です。訳されたのもずいぶん前ですので、やや日本語がレトロな感じですが、内容はすこぶる本質的なことで、しっかり頭に入れとこ、と思える本でした。
いや〜いいアイデアだして、がっつり儲けちゃうよ!