「臭くてとてもじゃにけど食べられないチーズがあるから送るね」という電話があり、まもなくそのチーズは届きました。
「とてもじゃないけど食べられない」と思ったチーズをなんで送ろうと思ったのか?僕にはよく分からない。嫌がらせか?
届いたチーズはこれ。
Cœur de Neufchâtelクール・ド・ヌーシャテルというフランスのノルマンディー地方で作られている伝統的なチーズです。
クールはフランス語で心臓の意味。ハート型のヌーシャテルというチーズなんですね。ヌーシャテルは牛乳から作られている白かびチーズです。
で、送られてきたチーズを開けてみると、
1個はちょびっと切ってある。食べかけも送ってきたのね。
一切れ食べてみると、後味にちょっと嫌な苦味が残る。それ以外は割と美味しく食べられました。もう一切れ食べてみる。でもやっぱり、この後味は美味しくは食べられない。じゃあ、どうするか?
チーズを何かと一緒に食べてみる
このチーズの嫌な後味も、クラッカーに乗せて食べると、不思議とほとんど感じずに食べられました。チーズのちょっとした臭いや、クセや強い塩気などは、何かと一緒に食べることで、美味しく食べることが出来るようになることがあります。
クラッカーや、ドライフルーツ、ジャムなどと一緒に食べたり、後は言わずもがなワインと一緒に食べるとチーズだけで食べるときとまったく違う味になったりします。
チーズの切り方を色々試してみる
チーズはその種類や、熟成の具合によって、ガブっといっても美味しい物や、うすーくスライスしたの方が断然美味しいものなど、様々です。
このチーズはこう切らなきゃいけない。というのはないのですが、クセがあったり、臭いがきつかったりというものは、薄く小さく切ると食べやすくなります。薄く切って、クラッカーに乗っけて、ワインと一緒に食べれば全然違う味になるに違いありません。
常温に戻す
チーズを常温に戻す。すべてのチーズに言えることではないのですが、今回のヌーシャテルなどのような白かびチーズは常温に戻すとすこぶる美味しくなります。
有名なカマンベールチーズなども薄く切ってお皿に並べておいておくとわりとすぐ常温になってとろっとしてくるので、是非試して欲しいです。
チーズしばらく置いておいてみる
この送られてきたチーズは賞味期限があと一週間くらいでしたが、ちゃんとしたチーズ(ナチュラルチーズ)は賞味期限を過ぎても食べられます。少しずつ熟成が進んで変化していくのです。逆にうまく熟成が進んでなかったら、賞味期限前でも、食べられなくなってしまうこともあります。
で、賞味期限をだいぶ過ぎてから、食べてみると後味の嫌な感じはなくなっていました。美味しく食べられます。
もちろん、置いておくことでどんどん悪くなってしまう場合もあります。でも、どうせ美味しく食べられないのであればしばらく置いておくでもいいのかもしれません。
「うわっ!このチーズ臭っ!食べられないよ!」と思ったときに参考にして頂けると嬉しいです。それでもやっぱり食べられない!となったら、僕に送ってください^_^
チーズの扱いがよく分かる本「チーズのソムリエハンドブック」。
チーズの細かい種類がどうとかって話じゃなくて、チーズの扱い方、どうやったら美味しく食べれるようになるかって事が書かれています。一項目が短いので、暇な時にちょいちょい読むのに最適!