宅急便

 ネットショップの開業準備をしています。

 嫁が企画、制作担当、そーがネットでの販売担当です。

 嫁が作っている商品は女性物の服です。薄い生地で夏にさらさらっと気持ちの良いパンツです。あ、下着じゃない方のパンツです。

 で、このパンツをどうやって発送するかを考えています。

 できるだけ送料を安く発送したほうがいいのか、高いより安いほうがいいけど、確実にちゃんと手渡しで受け取れる方がいいのか、はたまた、家にほとんどいない人にとっては、郵便受けに入れてくれる方がいいのか。。。。

 考えれば考えるほど、商品の発送方法をどれを選択するのが良いのか悩みます。

 ので、自分の頭を整理する意味で、いくつかの配送方法のメリット・デメリットをまとめてみました。



薄くて軽い服の発送方法

 今回、僕が発送方法を悩んでいる商品は、薄手のパンツです。ボリュームとしては、Tシャツ2枚くらいの感じです。

 そのくらいのボリュームの服を送る方法として思いつくものをいくつかあげますと、

▶定形外郵便

▶レターパックライト

▶レターパックプラス

▶クロネコの宅急便コンパクト

と言った感じでしょうか。

 クロネコヤマトの普通の宅急便ゆうパックは、最小サイズが60サイズ(箱の3辺の合計が60㎝)と、Tシャツ2枚分のボリュームの衣類を送るにはちょっと大きかったので外しました。

 それから、クロネコヤマトのネコポスは、ヤフオク、ミンネ、クリーマなどなどで使われているので、普通に使えそうですが、ネコポスは、法人、個人事業主としてクロネコヤマトと”ひと月になん個くらい送るで~”という契約しないといけません。

 ヤフオク、ミンネ、クリーマなどは、そのサイト運営者とクロネコヤマトが契約しているので、そのサイトを利用しての商品の発送にはネコポスが使えます。

 が、僕は何の実績もなく、今年は商品数自体がそれほどたくさんないので、ネコポスは見送ることに。厚さ2.5㎝までというのも微妙に厳しい感じですし。



定形外郵便で発送する

 ご存知、定形外郵便は一辺の長さが60㎝以内で、縦、横、高さの合計が90㎝以内のもの、重さによって全国一律の料金が設定されています。

 郵便ポストもしくは郵便局に出して、商品はお客さんの郵便受けに投函されます。

 料金設定はこんな感じ。

定形外郵便50g以内120円
100g以内140円
150g以内205円
250g以内250円
500g以内400円
1kg以内600円
2kg以内870円
4kg以内1180円

 そもそも、定形外郵便は追跡もできないし、何の補償もないので、ヤフオクなど個人間取り引きでは、お互いがいいですよってことであればいいとは思うのですが、ショップとして商品を発送する場合はリスクもあります。

 サイズの小さいものや、値段の安いものなど定形外はいろいろお世話になってはいますが、今回は選択しないことにしました。

 だって、

商品の重さ

 サンプルの重さを量ってみたら、288g だったので考えなくていいことに。288gということは全国一律400円。

 レターパックライトの全国一律360円の方が安いし、追跡できるし

     

  • 定形外郵便のメリット :小さなものを送るなら一番安い。全国一律の料金で発送できる。
  • 定形外郵便のデメリット追跡もできないし、補償もない。物によってはレターパックの方が安く済む。

レターパックライトで発送する

 レターパックライトは、こんなやつです。

ネットショップ発送4

 この青い厚紙でできた箱に入れて厚さ3㎝、4kgまでのものなら全国どこでも360円で送れます。

 レターパックライトは、追跡できます。なので、基本的にちゃんと届きます。お客さんの郵便受けに投函されると、投函したことをチェックできます。

 ですが、もし万が一お客さんが商品を受け取れなかった場合(投函後、誰かに抜き取られたとか)、中身が破損してしまった場合などの補償はありません

 レターパックライトにしても、定形外郵便にしても、これまで僕は、受け取れなかったことも、中身が破損したり、汚れたりするようなことも今まで一度も経験をしたことがありません。

 だからこそ、もしそういう事態が起こった場合、”補償がないのは分かっていたけど、まさか、、、!”とお互い嫌な気分になってしまうことはあるかもしれません。

 レターパックライトを組み立てると、

ネットショップ発送6

 こんな感じです。

 サイズは、組み立てると上の写真にあるように縦が31.5cm、横が22cmの高さが3㎝になります。

 配送距離が長いと、このレターパックライトがお手軽で一番安いと思われます。郵便受けに入れておいて欲しいという留守がちな人にとっても、レターパックライトを選択したいというニーズがあるかもしれません。

  • レターパックライトのメリット :全国一律360円。配送状況を追跡できる郵便受けに投函
  •  レターパックライトのデメリット:補償がない。厚さが3㎝までなので、ちょっと厚めの服は無理。郵便受けに投函
  •  ”郵便受けに投函”は人によって、メリットにもデメリットにも成り得るかと。

レターパックプラスで発送する

 レターパックプラスは、こんなやつです。

ネットショップ発送5

 全国一律510円で送れます。もちろん追跡できます。

 レターパックライトと大きく違うのは、手渡しというところです。郵便受けに投函しません。宅急便のように、ピンポ〜ン♪とお客さんに手渡します。

 追跡できて、手渡しなので、まずちゃんと届くと言っていいと思います。補償はついていないので、中身が破損したり、汚れたりしても補償されません。

 もう1つ、レターパックライトとの大きな違いは、厚さに制限がないことです。この厚紙の箱の中に入って閉じられさえすれば、どんなに膨らんでいてもいいというところです。

レターパックプラスを組み立てますと、

ネットショップ発送7

 レターパックライトと同じような形状になりますが、この形のまま使う必要はありません。物が入って、閉じられればいいのがプラスの特徴です。

 僕が発送したい商品は、Tシャツ2枚分のボリュームなので、厚さは3㎝以内に収まります。なので、レターパックプラスを使うメリットがあるのは配送距離が長くて、手渡ししたい場合です。

  •  レターパックプラスのメリット :全国一律510円追跡有りの対面手渡し。厚くても箱に入れば送れる。
  •  レターパックプラスのデメリット補償がない。配達の日時の指定はできない。

クロネコの宅急便コンパクトで発送する

 クロネコヤマトの宅急便コンパクトはこんなやつです。

ネットショップ発送1

 薄めのダンボール紙で出来ています。組み立てると、

ネットショップ発送3 のコピー

 こんな感じ。薄めのダンボールですが、しっかりとしています。

 このダンボールが65円(税込)します。宅急便コンパクトはこのダンボールでないと送れません。そして、一回しか使えません。

 宅急便コンパクトは、その名の通りコンパクトな宅急便です。クロネコヤマトの普通の宅急便にしてもゆうパックにしても、一番小さいサイズは60cm(縦横高さの合計が)です。

 宅急便コンパクトは上の写真のように25㎝×20cm×5cmなので、3辺の合計が50㎝。いわゆる宅急便より小さいサイズが送れる宅急便です。

 宅急便なので、追跡はもちろんできますし、対面の手渡しです。日にち指定、時間指定もできます。そして、宅急便なので補償も付いています。

 コンパクトでありながら、宅急便の良さがいろいろついてきます。がしかし、宅急便なので、運搬距離によって料金が変わってきます

 僕が住んでいるのは千葉県、関東なので、料金はこんな感じです。

発\着北海道北東北南東北関東信越中部北陸関西中国四国九州沖縄
関東810648594594594594594648702756810864

 関東から発送したときの、各地方への料金です。その他の地域からの発送料金は宅急便コンパクト(個人のお客様)を参照してください。

 そして、この料金にプラス、さっきも書いた箱代65円がかかります。

 千葉から九州に送るのに810円+65円=875円。結構かかります。

 が、ここにいろんな割引を使いますと、意外とお安くなります。

宅急便コンパクトの割引

 宅急便コンパクトは、配送先によって料金が違うし、割引もいくつかあったりして、レターパックと比べると複雑ですが、同じサービスを受けるなら安いほうがいい。

 宅急便コンパクトの割引が受けられるサービスは3つあります。

 その前に理解しておきたいことが、直営店取扱店

 直営店は、クロネコヤマトの営業所のことです。

 取扱店とはコンビニをはじめとするクロネコヤマトのサービスを扱っているお店のことです。コンビニ以外の商店でも、クロネコヤマトのサービスを扱っているお店はあります。

 ということを踏まえまして。

宅急便コンパクトの持込割

 割引く順番としては後なのですが、分かりやすいのでまず持込割から。

 その名の通り、クロネコヤマトの営業所でもコンビニなどの取扱店でも、持って行ったら持込割りとして100円安くなります。

 宅急便の料金は、荷物を取りに来てもらうという前提での料金になっているので、自分で営業所なり取扱店なりに持ち込むと100円の割引になります。

 シンプルで分かりやすい。

宅急便コンパクトのデジタル割

 デジタル割りというネーミングがちょっと僕には分かりづらいといいますかイメージしづらかったのですが、クロネコヤマトの営業所にあるネコピットという機械で送り状を作ったら、50円割引になりますよ!というものです。

 ”クロネコヤマトの営業所にあるネコピットで送り状を作る”なので、コンビニなどの取扱店ではこの割引は受けられません。というかコンビニにはネコピットがありません。

 クロネコメンバーズになっていないと、ネコピットで送り状は作れません。

宅急便コンパクトのクロネコメンバー割

 このクロネコメンバー割は電子マネーのチャージ金額によって、10%もしくは15%の割引がされるというサービスです。

 割引の順番的には一番最初です。例えば関東から九州に送る場合、通常料金の810円の10%が割引になりって729円になります。729円から、デジタル割(50円)、持込割(100円)を引いた579円が割引された料金となります。

 クロネコメンバー割はややこしいというか、ちょっと紛らわしいところもあって、長くなりそうだったので最後にしました。

 クロネコメンバーズ電子マネーカードというものがあります。

 クロネコメンバーズのカードに電子マネーの機能が付いたカードです。

 クロネコメンバーズじゃない、もしくはクロネコメンバーズだけど電子マネーカードは持っていないという人は、ここから登録すると、クロネコメンバーズ電子マネーカードがもらえます。▶クロネコメンバーズ

 僕はクロネコメンバーズですが電子マネーカードは持っていません。ので、僕のクロネコメンバーズのカードに電子マネーのロゴを貼っつけてみました。

IMG 5604※この写真は合成したものです

 こんな感じの楽天Edy、nanaco、WAONから選んだ電子マネーの付いたカードがもらえます。
 
 ここまでは普通です。

 ここからちょっとややこしいです。クロネコメンバーズ電子マネーカードには、選んだ電子マネー(楽天Edy、nanaco、WAON)以外にもう一つ、電子マネーがついています

 その名も”クロネコメンバー割”という名前の電子マネー

 いやいやいや、、、紛らわしすぎるでしょ、これ。クロネコマネーとかマネーキネコとか他にも名前のつけようがあったでしょ。

 ”クロネコメンバー割”は割引の名前であると同時にクロネコヤマトの電子マネーの名前でもあるのです。

 ちゃんと伝わっていますかね?

 クロネコメンバーズ電子マネーカードには二種類の電子マネーがついています。ひとつは選んだ電子マネー(楽天Edy、nanaco、WAON)、もう1つはクロネコメンバー割という名前の電子マネーです。

選んだ電子マネー(楽天Edy、nanaco、WAON)の方は普通の電子マネーとして、チャージして普通にショッピングに使えます。

 ですが、この電子マネーは、宅急便の代金や箱とかの代金には使えますが、割引とは関係ありません。

 というややこしい話を踏まえまして、やっと割引の話です。

 クロネコメンバー割という電子マネーの方に、チャージする金額によって、クロネコメンバー割の割引がされます。いやほんと、この名前なんとかならんかね、説明も分かりにくい。。。

 ま、とにもかくにも、クロネコメンバー割という名前の電子マネーに5000円チャージすると、クロネコヤマトのほとんどの宅急便が10%割引になります。

 そして、15%の割引になるクロネコメンバー割BIGは、普通のクロネコメンバーズ電子マネーカードではなく、BIG専用カードが必要で、そのBIG専用カードに5万円チャージすると、15%の割引になります。

 クロネコの電子マネーの方にはちょっと注意が必要です。

 クロネコメンバー割という名前の電子マネーにチャージした電子マネーは、宅急便の代金、箱などの購入には使えますが、普通のショッピングには使えません。クロネコヤマトでの支払い以外には一切使えません。

 そして、最終利用から5年という有効期限があります。換金払い戻しはできません

という割引がクロネコメンバー割です。

 そんでもって、この割引が適用されるのはクロネコヤマトの直営店、すなわち営業所だけです。

 宅急便コンパクトのページで最大割引の料金が書かれていますが、これはクロネコメンバー割BIGで15%割り引いたときの金額です。

 個人がほそぼそとネットショッピングを始めるのに宅急便にしか使えない電子マネーを5万円もチャージするというのはちょっと現実的じゃない。

ので、宅急便コンパクトの料金からクロネコメンバー割で10%、そこからデジタル割50円、持込割100円を引いいた額が宅急便コンパクトの送料ということになります。

クロネコ

クロネコの宅急便コンパクトの補償のこと

 宅急便コンパクトには補償がつきます

 補償がつくって、どれだけの補償がつくの?

ということは、クロネコの宅急便コンパクトのページにさらっと書いてあります。

宅急便コンパクトの引受限度額は3万円です”と。

 引受限度額(ひきうけげんどがく)が3万円というのは、3万円以上のものは引き受けませんよ、ということです。これは、3万円までしか補償しませんよ、という意味でもあります。

 まあ、そういうことなんですが、ネットショップで1万円の商品が売れてお客さんに送った時に、何らかの問題が起こって相手に商品が届かず、その商品も出てこなくなった場合。まるまる1万円を補償してくれる、というものでも、、、ないらしい。。。

 補償金額はケースバイケースとなることが多いと思います。

 が、最大3万円までの補償は付いている、何らかの補償はしてもらえる、という認識でいいかと。

 

     

  • 宅急便コンパクトのメリット :対面手渡し補償あり箱がしっかりしている。
  •  宅急便コンパクトのデメリット配送距離が長くなると高い。割引がややこしい。

クロネコ直営店、営業所に持ち込んだら割り引き最大になるけれど

 ここまで、クロネコヤマトの宅急便コンパクトについて調べたことをつらつらと書いてみたものの、結局のところ、荷物をクロネコヤマトの営業所に持ち込まないと、持込割の100円以外の割引は受けられません。

 さて、僕の住んでいるところの近所にあるクロネコヤマトの営業所を調べてみたところ、一番近い営業所までの距離は3kmくらいでした。

 微妙。

 車で行けば10分くらいの距離だけれども、営業所でネコピットで送り状出して、荷物を渡して帰ってくる。他に持ち込んでいる人がいなかったとしても30分は掛かる。

 一回に十個くらい荷物を出すなら、それでもいいけれど、(というかそのくらいの荷物があるなら事業主として割引契約できるんじゃなかろーか)一個の荷物を出しに30分の時間を使うというのは微妙です。しかも毎回。

 うーむ。。。

レターパック、宅急便コンパクトのまとめ

 レターパックライトにはライトのレターパックプラスにはプラスの、宅急便コンパクトには宅急便コンパクトのメリットがあるし、デメリットもあります。

 レターパックライトの郵便受け投函で補償なしは、万が一のことを考えるとネットショップ側からすると怖いですが、それでも全国一律360円という料金は選択できるようにしておいたほうがいいかなと。リスクをちゃんと明記した上で。

 宅急便コンパクトは補償もありますし、箱がしっかりしているので商品のイメージもいいのでこれはネットショップ側からすると、ぜひ使いたい。

 
 宅急便コンパクトの割引が全部受けられれば、九州、北海道でも579円で送れるので、宅急便コンパクトとレターパックライトの2つでいいかなーと思っていたんですけど、営業所に毎回持ち込むのは、ちょっと厳しい。

 ということでレターパックプラスも選択できるようにすることにします。対面手渡しで関東から九州、沖縄、北海道などの遠方に発送する場合、割引を受けられない宅急便コンパクトより安いので。

 それぞれ一長一短ある発送方法なので、とりあえず定形外を除く3つともやってみることにしました。

 クロネコヤマトの営業所、もうちょっと近くにできないかなーヽ(^。^)ノ