僕の死に方

 割と前から僕の本棚に並んではいたんですけど、なんとなく手に取るだけの気力といいますか気概がなく、長い間放置していたのですが、なんとか手にとって読み始めてみました。

 読み始めると一気に読んでしまいました。こういう本を「面白かった」と表現するのは失礼かもしれませんが、とってもいい本でした。

 僕が直接知り合いでない人、テレビに出ている人の訃報を聞いて、何だかもやもやっとした悲しい気持ちになったのは、逸見政孝さんと、この金子哲雄さんだけです、なぜか。

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 僕は金子さんのことをすごく好きで知っているというわけではなかったのですが、「ホンマでっかTV」は好きで、よく見ていました。ホンマでっかの金子さんの最後の印象からは早過ぎる死でした。もうそれだけでどれだけ大変な思いをしたのかと推し量る事ができました。

 もちろん、僕だけでなくて多くの人がそう感じたんでしょうけど。

 僕は、この本は副題に「エンディングダイアリー500日」と付いているので、自分が死に向かって行くまでのいわゆる終活について書かれている本だと思っていました。

 よくメディアとかで金子さんの事細かに自分で準備している終活について取り上げられていたので、そういうことがメインに書かれている本なのかな?と。

 そういうことについても書かれていますが、それだけじゃありません。金子哲雄の流通ジャーナリストとしての視点、考え方、経済の捉え方とかにもけっこうなページが割かれていて、「お~なるほどね〜」と軽い経済入門書的な読み物としても面白かったです。

 そして、まあ、もちろん、終わりに向かって涙なしでは読めないんですけどね、分かっていても。

 僕は金子さんと、同年代なので余計にこの歳で、家族をおいて死に向かって行くときにに、これだけの配慮が周りの人にできるだろうか?最後の最後までやり続けたいと思える仕事があるだろうか?

 と考えさせられると同時に、シンプルに人間としてすごいな〜と思いました。

 この本は、流通ジャーナリストの経済入門書であり、死を受け入れていくひとりの人間の物語であり、同世代の僕にとっては自己啓発本でもある気がしました。

 頑張って今を生きなくちゃね。ホントに。